「川瀬巴水展-郷愁の日本風景」 (2/26) [美術]
大阪高島屋で開催中です。
名前が「かわせ はすい」とすっと読めたのでどこかで遭遇していたのかもしれません。
ただ、版画家とは今回初めて知りました。
大正から昭和にかけて活躍した版画家で生誕130周年を迎えるということでの展覧会だそうです。
旅に出てはスケッチをして版画をたくさん作成していたそうです。
特に東京の風景は住んでいないとわからないちょっとした風景を切り取って版画にしていたようです。
関東大震災でほとんどの版木や作品が失われたそうで本人も失意の底にあったそうです。
それをなんとか立ち直らせたのが渡辺版画店の渡辺庄三郎氏だったそうです。
今回の展示品すごく多くて最後のほうは疲れてしまってさらっと観てしまいました。
恐らくこれらは作品の一部分でしょうから凄い数の作品を残しているのでしょう。
関東大震災がなければもっと残っていたのかと思うと驚きです。
会場には42枚の重ね刷りの様子がわかりやすく映像にされていました。
見ているだけでも大変でしたがこれらを彫り、刷るのは並大抵のことではありません。
水面に映る風景も版画にできるのかとため息ばかりが出ます。
当たり前ですが同じ版木でも刷る色が少し違うと雰囲気が変わり、それもまた面白いです。
初日のせいか平日のわりに結構混雑してました。
日曜美術館で取り上げられていたのですね。
見逃してしまいました。
再々放送はないのかしら?
今回も朝日友の会会員は無料だったので行ったのですがそうでなければ知らなかっただろうし、行ってなかったと思います。
終活関連本 2冊 [本]
この本をどうして知ったのか忘れてしまいましたが印象に残る本でした。
がんに侵されていることを知り、一度は手術をしたけれど係累がほとんどないので抗がん治療を受けない方法を選びました。
そして仕事もできる範囲で続けていたらそのおかげか思いのほか進行が遅かったようで先生から「是非そのまま続けてください。」と言われたそうです。
モチベーションを維持することでいい方向に導かれることもあるようです。
それがたとえ一時期のことであったにしてもです。
アンティークのインテリア関係の仕事をされていたそうでかなりの蓄えもあったようです。
それら遺産などの相続や、処分などきちんと処理されたようです。
ここまできれいに片付けられるのも凄いことだな、と感心しました。
この本が出版される直前に旅立たれたそうです。
ブログもあったようですがそれも閉鎖されていました。
病状や日々の暮らしのことなどもう少し知りたかったですが残念です。
たまたま知った本です。
中村仁一氏の前著「大往生したけりゃ医療とかかわるな」がベストセラーになったそうでその第二弾。
前著の書名どおりの内容です。
昨今は自然死が少ないことを嘆いておられます。
近藤誠氏と同じ考えのようですね。
「大往生・・・」も後で読みましたが内容的にはほとんど同じです。
でも「思い通り・・・」の方が対談なのでいろんな話題が出ていて面白く読めました。
その後・・・ [あれやこれや]
先週、活けたお花、サンシュユとスプレー菊です。
蕾だったのが花が開いて満開になりました。
もっと枝を厳選したらいいのですがある分、全部入れちゃいました。
不要な枝も切るべきなんでしょうが、自然のままにしています。
最近花の文化園にも行っていないのでわからないのですがサンシュユも咲き始めているのでしょうか?
アクリフーズの冷凍食品の農薬混入事件、犯人が逮捕されて事件解決してよかったです。
該当商品が家にあったので返送していたのですが今日、そのお詫びとしておわび状とクオカードが届きました。
私が返送した商品は500円にも満たないものだったのに500円のカードが2枚も同封されていました。
営業自体も支障きたした上にこういう手配も大変だったと思います。
返送なんてしない方が良かったのかと思ったりしてしまいました。
荒山(こうぜん)公園の梅 [おでかけ]
堺市にある公園です。
梅を見たくて行ってきました。
大阪城公園などは咲き始めの情報でしたがこの日しか行けない事情があってのことでした。
早咲きの梅は少し終わりかけでしたが全体的にほんのりとピンク色で綺麗でした。
私が好きな緑の咢の梅。この梅も緑咢(りょくがく)という名前でいいのかな?
まだまだ全体的には咲いてませんでしたがちょっと先取りできました。
来週以降から3月上旬が見頃かもしれないですね。
「天のしずく 辰巳芳子 いのちのスープ」 [映画]
辰巳さんにスポットを当てたドキュメンタリー映画です。
料理研究家として著作などたくさんあり、お名前は知ってましたがどんな方なのかよく知りませんでした。
1924年生まれ 今年90歳になられるのですね。
食材やお料理に対して頑ななほどのこだわりをもたれているのがわかりました。
易きに流れる現代への警鐘でもありますね。そして私自身も耳が痛いです。
でも時間に追われている生活でなかなか手をかけることの難しさを思います。
女性の社会進出だけでなく経済面からの共働きが多い昨今では時間との闘いです。
そのあたりはそれぞれの考え方に委ねられると思います。
そして
印象に残ったシーン。
辰巳さんの結婚が決まっていたのですが相手の方の招集が間近に迫り辰巳さんのお父さんがこの結婚の解消を求めて彼のお家へ行かれたそうです。
そうしたら「彼は涙を流していた。」ということをお母さんから聞かれて、命の保障がない人を泣かせたままで戦争に行かせるわけにはいかないとお父さんに抗って結婚をされたそうです。
結婚生活はたった3週間。
セブ島で戦死されたそうです。
辰巳さんは父に反抗してまで結婚をした自分の判断に疑問をずっと持たれていたそうです。
あの年齢の方が父親に背くというのは並大抵のことではないからでしょうか。
50年ほど折に触れてふっとその疑問が頭をよぎっていたそうです。
そして50年ほど経って彼が自分が死んだ場所を見てほしいといっている声が聞こえたような気がしてセブ島へ行かれたそうです。
果たしてその海で「自分は何を思うのだろうか?」と答えが出ないまま海に舟を出してもらったそうです。
そうしたら「ずっとあなたを守ってきました。」という声が聞こえた気がしたそうです。
それに対して「私はずっと幸せに過ごしてきましたよ。」と答えられたそうです。
「これで良かったのだと思った。」というようなことをおっしゃってました。
夕焼けの美しさもおっしゃってました。
忘れることのできない風景になったことでしょう。
50年経ってようやく戦争の後遺症が癒されたような感じで戦争の傷跡、なかなか消えることはないのだと改めて思いました。
それから
「80年生きてきて見えてくることがある。80年生きてきたからこそみえてくるものがある。」っとおっしゃてましたがそうなんでしょうね。
命の尊さ、そんなことを考えさせられた映画でした。
生誕100年佐藤太清展 [美術]
京都文化博物館で2/9まで開催されています。
初めて知る画家でしたがチラシをみてついでがあれば観てみたいな、と思っていたのです。
生まれる前に父を亡くし、生後3カ月で母を亡くし、養父母に育てられていたのですが小学生の時にその事実を知り、孤独感にさいなまれたそうです。
そうして自然を見て癒され、自然の中で育ち、絵を描くようになったそうです。
雨の絵が印象的です。
降りそぼる雨が見事に描かれていましたし、
別の絵ではガラス窓に映る雨粒が描かれていました。
まるで本物みたいでした。
技術的なことはわかりませんがこんな風に描かれているのは初めて見るような気がしました。
水面に映る絵も何点かあり、良かったです。
嵐の後の倒れていた泰山木の絵も良かったです。
ほかにも自然が見事に描かれていて自然をずっとみてきたからこその絵なのかもしれません。
SEKAI NO OWARI [音楽]
2/7のトーク番組「Aスタジオ」に出演してましたね。
こんなに早くテレビに現れるとはちょっとびっくりでした。
昨年だったかFMラジオを聞いているとよくこのバンドの「眠り姫」がかかっていてその歌詞がなんだか不思議で興味を持ってました。
歌詞はこちら。
ある朝、僕が目を覚ましたら君はいないんだね・・・
というような歌詞だけが耳に残っていて不幸な話なのにアップテンポの明るいメロディで「どういう歌?」と思っていたら彼女の寝顔を見ていて思ったことなんでした。
そんなことがあってしばらくして、彼らのシングルCDを借りる機会があり、これがまた良かったのです。
ボーカルの声がいいんですよ。
このCDに入っていた「RPG」が映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌だったそうで、これまたびっくりしました。でもこのバンドを選ぶなんていいセンスですよ。
図書館にもアルバムが所蔵されいて借りましたがシングルCDの3曲が1番のお気に入りです。
収録曲
RPG
アースチャイルド
スターライトパレード-CAN'T SLEEP FANTASY NIGHT Version-
新曲「スノーマジックファンタジー」はJR東日本グループの「JR SKISKI」キャンペーンソングだったのですね。
関西では聞けないので残念。
とここまでルンルン気分で書いちゃいました。
1/26には情熱大陸にも出演していたのを知らなかったのですが You Tubeで見ることができました。
ボーカルの深瀬さんはかなりシビアな人生を送って来られたようでちょっとびっくりしました。
精神病院の閉鎖病棟にも入院していたことある人がこんな風に社会復帰できて良かったですね。
このグループのメンバーがそれぞれ、お互いに必要としているようでずっと続けられるといいですね。
どんな活動をしているのか知りたかったのでグッドタイミングでした。
もうひとつお気に入りのバンド「RADWIMPS」の方が先に売れるかな?と思っていたのですが。
こちらもいいですよ。
面白い出会い [美術]
京都文化博物館に着いていつものように別館から入るとなんだか巨大な人形が展示されていてびっくりしました。
ヤノベケンジさんの作品だそうです。
ヤノベさんもお名前は聞いたことはあるような気がしましたがよく知りませんでした。
このお人形、20分ごとに立ちあがるというので別室の映像をみて時間をつぶしました。
ヤノベさんの作品の紹介映像だったのですが中之島で2009年に「ラッキードラゴン」というパフォーマンスがあったようです。
これを製作したのがヤノベさんだそうです。
このラッキードラゴン、口から水も吐くし、火も吐くのが凄いです。
そうこうしていたら時間が来て人形の方へ行きました。
この人形を囲んでいる椅子もヤノベ製。
椅子に角があったり椅子の足が動物の足だったりうさぎがいたり楽しい空間でした。
こちらは2/9までです。
ここでもう一つ出会いがありました。
この文化博物館別館は旧日本銀行の建物で新館ができていてそれをつなぐところに「前田珈琲」のお店ができてました。
しかも2/4開店で2/4から3/4までコーヒーが1杯100円のサービス価格です。
展覧会へ行く前にここを通ると入口に立ってる人が見えたので満席だったのでしょう。
展覧会を観終わってこのお店に来たら空席がいくつかあってラッキー!でした。
同じくサービス価格のムースは売れきれだったのでチーズケーキを注文しました。
縦長のカップのせいかコーヒーの色が濃く見えて苦そうかな?と恐る恐る飲んだら全然そんなことはなくてちょうどよい苦みと香ばしさで美味しかったです。
京都では老舗のコーヒー店だそうですがここのコーヒーをいただくのは初めてでした。
普通は400円でたっぷり入っているのでなかなか良いです。
ここに来たらここでお茶しようと思いました。
ここを訪れたのは「佐藤太清(たいせい)展」を観に来たからなんです。
また後ほど。
下田直子ハンドクラフト展―手芸っておもしろい! [美術]
この展覧会があることを知って楽しみにしていました。
手芸の本をたくさん出版されています。
その中の1冊「フエルトっておもしろい」を私も持ってます。
フェルトっておもしろい―はさみでくるくるカットするだけなのに…こんなにすてきです
- 作者: 下田 直子
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
たくさんの作品が展示されていてため息が出ます。
センスがいいのと根気良く丁寧に製作されています。
使うのがもったいなくて飾ってしまいそうです。
キャプションを読んでいると高校生の頃からお人形を作ってお店に出していたそうです。
そしていただいたお金でかわいらしい生地を買うのが楽しみだったそうです。
生地を選ぶところが楽しい、とあって「わかる、わかる。」と一人で相槌を打ってました。
デザインが良くないと仕事が進まないそうです。
それもよくわかります。
色合わせも「これ!」って思わないと「なんだかなぁ・・・。」とほっておいたりしますね。
私の場合そのままだったりすることが多いのですけどね(苦笑)
実際作ってみても気に入らないことが多いです。
もっとお若い方かと思ってました。
1953年生まれだそうです。
昭和の頃ってお母さんが夏のワンピースを作ってくれたりした時代なんですよ。
そういう時代に育たれたんですね。
そうそう、ビーズのガマ口が展示されていて懐かしかったです。(年がわかりますね。)
私もすっごい可愛いピンクの小さい小銭入れのガマ口を持ってました。っていうかおこづかいは小銭だったですもんね。
楽しんできました。
DANSHI 清川あさみ 「男糸」 展 [美術]
阪急うめだギャラリーで開催中です。
お名前は知っていたのですがどんな方なのかは知りませんでした。
そして「写真に刺繍をする人」と知り、この人だったのか、と思ったら行ってみたくなりました。
画家ではなかったのですね。
そもそも「写真に刺繍?」ってその発想も凄いですがやはり違和感があります。。
でもそれがステキな刺繍だったら写真が生きてきます。
今回男性モデルにはあまり興味がなかったのですがそれぞれのモデルに対してどんな印象で刺繍をされているのか興味がわきました。
男性写真の作品の他にもたくさん展示されていてこちらも面白かったです。
あえてピンボケに写した写真に刺繍を施すことによってなんだか別の作品になっていきます。
1人の裸の女性に何種類も刺繍方法を変えていてる作品も面白かったです。
着せ替えみたいな感じですね。
なので刺繍の仕方によって作品のイメージも変わってきます。
作品の裏が少し見えたので覗いてみたら裏も綺麗なんですよ。
刺繍が上手だった叔母の作品も裏が綺麗に始末してあって驚いたことがありますが、刺繍をされる方にとっては多分当たり前のことなんでしょう。
布に刺繍をするのもそれはそれで大変なことなんでしょうが写真に刺繍するのもなかなか難しいですよね。
糸の引っ張り具合とか。
昨年、これの女性版の展覧会があったようです。
ポスターをみることができましたが私は「パス」してますね。
実際、私の目に触れていたのかしら?
男性版の方がシンプルで好きです。
お客さんは若い女性が多かったです。
しかも赤ちゃん連れの方を2人みかけました。