中川一政展 [美術]
没後25周年 中川一政展
神戸市内の阪急御影駅近くにある香雪美術館で開催中です。
以前、展覧会を観に行ってるはずなのに内容も経歴も全然覚えていなくて新たに観たという感じです。
今回の展覧会は晩年の作品が中心でした。
陶芸、書も展示されていました。
書も決して達筆ではないのだけれど味があって惹かれます。
元々は詩歌の才能を発揮していたようでたまたま描いた絵を岸田劉生に認められたのが画家としてのスタートだったようです。
向田邦子さんが中川氏のファンだったそうで「あ・うん」の装幀をお願いしてできあがったそうです。
バラ以外にも花の絵をたくさん描いていたようでいろんな花の絵が展示されていました。80代、90代でも気力旺盛な絵がたくさん展示されていて元気をいただきました。
美術館に続くこの道が好きです。
美術館前のお庭もこじんまりとしてますがいいですね。
京の夏の旅 2016 夏 その2 [建築]
2カ所目は平安女学院大学 有栖館 有栖川宮旧邸です。
本来、有栖川宮邸 は別の場所にあったものを京都裁判所仮庁舎として利用後、現在の場所に移築して旧京都地方裁判所所長官舎としてしようされていたそうです。現在は平安女学院によって保存されているということです。
現在も授業の一環で使われているそうです。
客間棟
このお庭は「平成の植治」 第十一代 小川治兵衛の作庭によるもの。
客間棟には上段の間があります。
上段の間の横の飾り板
客間棟には矢筈張りといわれる板の間があります。 お能舞台として使われたそうです。よく響くように床下に甕が置かれていたそうです。 上段の間からご覧になったのでしょう。
中庭
この部屋には宣伝もかねて?お香が展示されていました。
かほりあそび。 袋に入ったお香が3カ所においてあってそれらが違うか同じかを当てるもの。 明らかに違う香りはわかりますが同じだったりすると 「?」 と思います。
有栖館の南側に建っている聖アグネス教会。 こちらも平安女学院の教会のようです。
有栖館の東側には道路を隔てて京都御苑があります。
聖アグネス教会のさらに南にある 「大丸ヴィラ」 ヴォーリスの設計によるものだそうです。 いつも門は閉ざさされいますね。
蒸し暑かったけれど曇り空で日差しがましでした。 これらの建物内はほとんど冷房装置がなかったりするので暑かったですが長居するわけでもないのでやり過ごせます。
思いがけず、京都の建物を楽しんできました。
京の夏の旅ではそのほかにも公開されている文化財があります。 9/30まで公開されているところが多いです。
京の夏の旅 2016 夏 その1 [建築]
京都の普段、非公開の文化財を四季折々期間限定で公開されています。
ふと 情報を目にして2カ所に行ってきました。
まずはノートルダム女学院・中高・和中庵です。
元々は近江商人藤井彦史郎の邸宅を戦後ノートルダム教育修道女会が戦後取得して修道院として改造、その後ノートルダム女学院・中学校高校に移管されたそうです。
移管後かなり痛んでいたので壊して新たに建てることも考えられたそうですが残せる部分は残そうという選択をされて一部分手を入れて今回公開となったそうです。
スパニッシュを基調とした2階建ての洋館です。 芝生の部分は母屋?とかあったようですが修復不能ということで解体されたようです。
洋館2階の部屋
2階の和室
客殿
階段塔
階段部分の装飾
礼拝堂
ステンドグラスが綺麗でした。
1階洋室
奥の窓ガラス。周りがすりガラスでうっすら緑色していてステンドグラスみたいで綺麗でした。
和中庵は8/23までの公開です。
このあと平安女学院へ向かいました。
「眩 くらら」 朝井まかて [本]
応為担担録 (河出文庫―BUNGEI Collection)
- 作者: 山本 昌代
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1990/04
- メディア: 文庫
藤田嗣治展 [美術]
藤田嗣治の絵は何度か観ているのですが展覧会があると知ると行きたくなり、チケットショップで900円で売っていたので即、買いました。
「生誕130年記念 東と西を結ぶ絵画」
上の絵の拡大写真 作品の中ににちょこっと描かれた猫の表情がとてもいいですよね。
初期の作品からいろんな画風の絵が幅広く展示されてました。
「ゴッホへのオマージュ?」という解説のあった絵もよかったです。
「乳白色」が有名ですが茶褐色の裸体画もありそれもまた絶妙な肌色でした。
戦争責任が問われたことはほんとに納得いかないことだったと思います。 でも今、こうして日本で展覧会が開催されています。天国からみておられるでしょうか?
そうそう、オダギリジョーさんが主演で藤田嗣治を描いた映画「FOUJITA 」を観るのを迷っていたのですが観ずに終わってしまいました。 やっぱり行くべきだったか・・・。 地上波かBSで放送されるのを期待しましょう。
この階段、凄い技術なんだそうです。
久しぶりにこちらへ <やのべけんじ Sun Sister なぎさ >
デトロイト美術館展 [美術]
大阪市立美術館で開催中です。
1階フロアだけの展示で思ったより点数は少なかったです。 8月の火・水・木(祝日は除く)は限定はありますが写真撮影がOKです。
このロビーはいつも写真撮影OKです。
この美術館は印象派の絵画を先んじて収集したとか。 財政危機に陥って美術館の存続が危ぶまれコレクションも散逸する恐れがあったのをなんとか寄付が集まり存続できたそうです。
紹介映像では大阪市立美術館も同じ存続の危機に陥ったと解説してましたが「ちょっと事情は違うでしょう!」 と1人心の中でぼやいてました。 閉鎖されなくてよかったです。合理化のために中之島図書館を始めことごとく大阪の文化を壊そうとした首長がおられましたわね。
館内撮影OKというのも悩ましいものですね。 ついつい撮りたくなるし、他の人が撮ってるのを邪魔しても悪いし、さりとてそんなに綺麗には撮れないんです。 撮るときにも周りに気を遣いますし私の腕自体もよくないですし。一眼レフで撮ってる方もおられました。
小中学生も多かったです。 夏休みの宿題のこととかあるんでしょうね。