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中川一政展 [美術]

没後25周年 中川一政展

神戸市内の阪急御影駅近くにある香雪美術館で開催中です。

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以前、展覧会を観に行ってるはずなのに内容も経歴も全然覚えていなくて新たに観たという感じです。

今回の展覧会は晩年の作品が中心でした。

陶芸、書も展示されていました。

書も決して達筆ではないのだけれど味があって惹かれます。

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元々は詩歌の才能を発揮していたようでたまたま描いた絵を岸田劉生に認められたのが画家としてのスタートだったようです。

向田邦子さんが中川氏のファンだったそうで「あ・うん」の装幀をお願いしてできあがったそうです。


あ・うん

あ・うん

  • 作者: 向田 邦子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1981/05
  • メディア: 単行本

  バラ以外にも花の絵をたくさん描いていたようでいろんな花の絵が展示されていました。80代、90代でも気力旺盛な絵がたくさん展示されていて元気をいただきました。

美術館に続くこの道が好きです。 

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美術館前のお庭もこじんまりとしてますがいいですね。

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京の夏の旅 2016 夏 その2 [建築]

 

2カ所目は平安女学院大学 有栖館 有栖川宮旧邸です。

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本来、有栖川宮邸 は別の場所にあったものを京都裁判所仮庁舎として利用後、現在の場所に移築して旧京都地方裁判所所長官舎としてしようされていたそうです。現在は平安女学院によって保存されているということです。

現在も授業の一環で使われているそうです。

 

客間棟 

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このお庭は「平成の植治」 第十一代 小川治兵衛の作庭によるもの。

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客間棟には上段の間があります。 

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上段の間の横の飾り板 

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客間棟には矢筈張りといわれる板の間があります。 お能舞台として使われたそうです。よく響くように床下に甕が置かれていたそうです。 上段の間からご覧になったのでしょう。

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中庭 

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この部屋には宣伝もかねて?お香が展示されていました。 

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かほりあそび。 袋に入ったお香が3カ所においてあってそれらが違うか同じかを当てるもの。 明らかに違う香りはわかりますが同じだったりすると 「?」 と思います。

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有栖館の南側に建っている聖アグネス教会。 こちらも平安女学院の教会のようです。

 

 

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有栖館の東側には道路を隔てて京都御苑があります。  

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聖アグネス教会のさらに南にある 「大丸ヴィラ」 ヴォーリスの設計によるものだそうです。 いつも門は閉ざさされいますね。

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蒸し暑かったけれど曇り空で日差しがましでした。 これらの建物内はほとんど冷房装置がなかったりするので暑かったですが長居するわけでもないのでやり過ごせます。

思いがけず、京都の建物を楽しんできました。

京の夏の旅ではそのほかにも公開されている文化財があります。 9/30まで公開されているところが多いです。

こちらで確認してください。☆☆☆ 

 

 


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京の夏の旅 2016 夏 その1 [建築]

京都の普段、非公開の文化財を四季折々期間限定で公開されています。

ふと 情報を目にして2カ所に行ってきました。 

まずはノートルダム女学院・中高・和中庵です。

元々は近江商人藤井彦史郎の邸宅を戦後ノートルダム教育修道女会が戦後取得して修道院として改造、その後ノートルダム女学院・中学校高校に移管されたそうです。

移管後かなり痛んでいたので壊して新たに建てることも考えられたそうですが残せる部分は残そうという選択をされて一部分手を入れて今回公開となったそうです。 

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スパニッシュを基調とした2階建ての洋館です。 芝生の部分は母屋?とかあったようですが修復不能ということで解体されたようです。

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洋館2階の部屋 

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2階の和室 

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 客殿

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階段塔 

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階段部分の装飾 

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礼拝堂 

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ステンドグラスが綺麗でした。 

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1階洋室

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奥の窓ガラス。周りがすりガラスでうっすら緑色していてステンドグラスみたいで綺麗でした。

和中庵は8/23までの公開です。 

 

このあと平安女学院へ向かいました。


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「眩 くらら」 朝井まかて [本]

 

眩

  • 作者: 朝井 まかて
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/03/22
  • メディア: 単行本

  
 
葛飾北斎の娘 「お栄(葛飾応為)」 を中心に描いた小説です。

北斎に娘がいたのは展覧会に行ったときに数点展示されていたのでそのときに知りました。 「娘さんがいたのか・・・。」とちょっと驚きました。
女だから跡を継げなかったのかな?などと思ったりあんまり認知されていなかったのかと思ったりしてました。
残っている作品が少なそうでしたから。

朝井まかてさんの本も好きなんですが時代物が多くてちょっと苦手なんですよね。
でも今回北斎にまつわるお話だったので読んでみることにしました。 図書館ではやっぱり予約者多数でした。

朝井さんの本もどこまでが事実なのかわかりませんがアウトラインは事実なんだろうな、と思います。
小説内で北斎の絵の手助けをしていたことが描かれていますし、自分の名前では作品の価値が低くて値段が高くならないので代筆をしても「北斎」の名前で売っていたようです。
決して贅沢をしている生活ではなかったようですが借金が多いようでした。
その要因の一つに北斎の孫、(お栄の甥)の尻ぬぐいをしている様が描かれてました。
どこまで事実かわかりませんが。
 
この本の表紙を飾っている絵は「吉原格子先之図」(太田記念美術館所蔵)で惹きつけられる作品です。 
落款はないのですが3つの提灯にそれぞれ 「應」 「為」 「栄」の文字を入れてわかる人だけがわかるという隠れ落款の細工をしているのも憎いです。
 

それにしても「富嶽三十六景」は北斎が病から立ち直って70過ぎの作品だと知り驚きました。
北斎は90歳まで長生きしたそうです。
北斎の死後、お栄は消息不明だそうです。
 

あんまり浮世絵は好きでないのであえて展覧会は観に行ってないのですがそれでも北斎だけはちょっと観ておこうと気になる人です。
今後、北斎展があったら応為の作品が展示されているかを確認して行きたいと思いました。





お栄こと「葛飾応為」に興味がわいて図書館に何か本がないかと調べたら2冊ありました。



応為担担録 (河出文庫―BUNGEI Collection)

応為担担録 (河出文庫―BUNGEI Collection)

  • 作者: 山本 昌代
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 文庫

こちらは古い本なので大活字本しか所蔵していなかったのですがそれで読みました。
山本昌代さんのデビュー作のようです。
北斎親娘のあるときのエピソードが描かれてました。会話が多くて落語の本を読んでる感じでした。
普通大活字本だと数冊になるのですが1冊に収まっているので短編であっという間に読めました。

もう一冊

北斎娘・応為栄女集

北斎娘・応為栄女集

  • 作者: 久保田 一洋
  • 出版社/メーカー: 藝華書院
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: 単行本

 

応為、北斎の絵を集めていろいろ解説してありました。
ちょっと専門過ぎてついていけませんでしたが絵を観るのは面白かったです。

「眩」の章の題名が一部、絵の作品だったようでそれらの絵を確認できました。

展覧会で展示されていてもその後オークションに出されて所在不明になっている作品も何点かあって写真だけが残っているというのもなんだか寂しいです。
 
落款というのも曖昧でそれを押せばその人の作品になってしまう恐れもあるんですね。


仙人になりたいと思うような奇女だそうで炊事・掃除などの家事はまるでだめ、時間があれば絵のことを考えていたいし、絵を描きたかったようです。
消息不明後もフラフラと絵を描いて自由に生きていたのでしょう。
面白い人生を生きた女性に出会えました。 
 
 

藤田嗣治展 [美術]

兵庫県立美術館で開催中です。

藤田嗣治の絵は何度か観ているのですが展覧会があると知ると行きたくなり、チケットショップで900円で売っていたので即、買いました。

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「生誕130年記念 東と西を結ぶ絵画」

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上の絵の拡大写真   作品の中ににちょこっと描かれた猫の表情がとてもいいですよね。

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初期の作品からいろんな画風の絵が幅広く展示されてました。

「ゴッホへのオマージュ?」という解説のあった絵もよかったです。 

「乳白色」が有名ですが茶褐色の裸体画もありそれもまた絶妙な肌色でした。 

戦争責任が問われたことはほんとに納得いかないことだったと思います。 でも今、こうして日本で展覧会が開催されています。天国からみておられるでしょうか?

 

そうそう、オダギリジョーさんが主演で藤田嗣治を描いた映画「FOUJITA 」を観るのを迷っていたのですが観ずに終わってしまいました。 やっぱり行くべきだったか・・・。 地上波かBSで放送されるのを期待しましょう。

 

 

 

 

 


この階段、凄い技術なんだそうです。

 

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久しぶりにこちらへ <やのべけんじ Sun Sister なぎさ >

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デトロイト美術館展 [美術]

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大阪市立美術館で開催中です。 

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1階フロアだけの展示で思ったより点数は少なかったです。 8月の火・水・木(祝日は除く)は限定はありますが写真撮影がOKです。 

このロビーはいつも写真撮影OKです。 

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この美術館は印象派の絵画を先んじて収集したとか。 財政危機に陥って美術館の存続が危ぶまれコレクションも散逸する恐れがあったのをなんとか寄付が集まり存続できたそうです。

紹介映像では大阪市立美術館も同じ存続の危機に陥ったと解説してましたが「ちょっと事情は違うでしょう!」 と1人心の中でぼやいてました。 閉鎖されなくてよかったです。合理化のために中之島図書館を始めことごとく大阪の文化を壊そうとした首長がおられましたわね。

館内撮影OKというのも悩ましいものですね。 ついつい撮りたくなるし、他の人が撮ってるのを邪魔しても悪いし、さりとてそんなに綺麗には撮れないんです。 撮るときにも周りに気を遣いますし私の腕自体もよくないですし。一眼レフで撮ってる方もおられました。 

小中学生も多かったです。 夏休みの宿題のこととかあるんでしょうね。


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最近観た映画 [映画]

 

味園ユニバース 通常版 [DVD]

味園ユニバース 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • メディア: DVD

 


大阪が舞台ということで興味を持って観ました。
おちゃらけた映画かな?と思ったりもしたのですが全然そんな映画ではありませんでした。

刑務所から出所してきて突然暴力沙汰に遭い記憶を喪失し公園で開催されていた歌謡ショーのようなライブ会場で歌手から突然マイクを奪い歌い出します。
その歌謡ショーのマネージャーに拾われて物語が進みます。

記憶喪失の男が関ジャニ∞の渋谷すばるクン。マネージャー役が二階堂ふみさん。
渋谷クンはアイドルのオーラを消して好演してました。
二階堂ふみさんも大阪弁をこなしての好演でした。
二階堂さんはあんまり好きなタイプの女優さんではないのだけれどちょっと、はすっぱな役を見事にこなしますね。
底知れない感じがします。


「天然コケッコー」の監督(山下敦弘)さんでした。
もっとも天然コケッコーは脚本が渡辺あやさんだったから観たんですが・・・。

途中「?」と思うこともありますがまぁ、それは無視しましょう。
結構心に響く映画でした。
 
 



駆込み女と駆出し男 [DVD]

駆込み女と駆出し男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD
 

江戸時代、幕府公認の縁切り寺東慶寺を舞台に離縁を求めて寺に駆け込んでくる女達の聞き取りを行う御用宿での物語。
(Yahoo映画より抜粋)
 
意識しいているわけではないけれど大泉洋さんの作品を結構観てます。
期待していなかっただけに余計に良かったです。
Yahoo評価も4点を越えてます。

早送り再生で観ているように思うくらい早口で時代特有の言葉が多くて字幕スーパーをつけて観ました。
そんな自分にちょっとげんなりしていたのだけれどレビューにも同じように思った人がいるのを知りホッとしました。
時間調整のために1.2倍速くらいで放映しているんじゃないかと思ったくらいでした。

井上ひさし「東慶寺花だより」原作 で「クライマーズハイ」の監督作品(原田眞人)だと後で知りました。 
 

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