彼岸花 [おでかけ]
彼岸花を見に行く日程が取れずようやく行くことができました。ちょっと終盤でしたがなんとか見ることができました。
いつも行く九品寺(くほんじ)です。
出るときは晴れていたけれど天気予報通り曇ってきました。
大和三山が眺められます。 曇り空のこの風景も墨絵のようで好きです。
周辺の道路工事で一時壊滅状態だったけれどすっかり前のように戻っています。終盤だったのでカメラマンも少なかったです。
近くの田んぼで。
古木と彼岸花
石垣と彼岸花
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
一言主神社の方へも行ってみました。こちらの方が人が多くて私たちが到着した後から次々、人がやってきました。この石段のたたずまいが好きです。
手前の彼岸花は白っぽくなってました。盛りの頃は田んぼの近くももっと咲いていたのでしょう。かろうじて赤い花が見えます。
雨も結構、降り出してきて早々に退散しました。
明日香の案山子ロードは付近には車が停められなくなってしまって行かなくなりました。歩くにはちょっと遠すぎます。車の苦情も多かったのでしょうか? バスも出ていると聞いたことがありますが人も多いし、他で見られたらいいかな、と思ってます。
「活版印刷三日月堂 雲の日記帳」 ほしおさなえ [本]
このシリーズの完結編。
読み終わるのが名残惜しかったです。
淡々と終わるのかなぁ、と思ってましたが後半、今回も涙なしでは読めませんでした。
活版印刷で本を作りたいという夢、その実現に向けて思いがけない形で動いていきます。
主人公弓子さんのお父さんとの繋がりも出てきたし、第1巻での登場人物の名前がチラホラ出てきます。
もう一度最初から読みたくなります。
所々で登場人物が話す言葉の中に含蓄のある言葉が出てきます。
川越にも行ってみたくなりました。
/////////////////////////////////////////
この本の紹介文
<店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉。仕事を続ける中で、弓子が見つけた「自分の想い」と、「三日月堂の夢」とは――。>
みんなのレオ・レオーニ展 [美術]
伊丹市立美術館で開催中です。
「スイミー」くらいしか知らないのですがかわいらしい絵でちょっと気になるので行ってきました。絵というより版画が主ですね。
スイミーの原画も数点しか残っておらず、それも絵とは違う色彩でどういう経緯で残っているのかもわからないそうです。
グラフィックデザイナーとしても活躍していたらしく「なるほど」と思いました。
同じ葉っぱで繰り返しでも色合いが微妙に違っていたりして版画の面白さを感じました。
なんだか版画がしたくなったなぁ。 5月に名前の石のはんこを作る講習会に参加したのです。といっても仕上げは先生がしてくださったので自分で作ったとは言いがたいのですがそれでも次作を作りたいな、という気もしていました。 消しゴムはんこという選択もあるのですが1度挑戦したけれどあの柔らかさがどうも苦手で細部が上手くいきませんでした。 そうだ、ゴム版画ならちょっとましかも?と思ったりしています。 とまぁ思うだけですが・・・。
美術館の地下が工芸センターと繋がっていてこちらでは「陶 金 漆」という作品展がありました。
3人の作家がそれぞれの素材や手法でで創った作品展です。
蓮の作品が目に入ったので入ってみました。
自分の部屋に飾りたいとは思わないけれどこうして眺めるのは楽しかったです。
生誕110年 東山魁夷展 [美術]
京都国立近代美術館で開催中です。
今回「唐招提寺御影堂障壁画」が特別出品されるということで行ってきました。実はこの障壁画をみるのは3回目になります。
1回目は神戸で開催された回顧展で初めてみて感動しました。なぜだか人が少なくてこの絵に囲まれていると波が漂ってくる感じがしたのです。「凄いなぁ。」と思いました。
2回目は唐招提寺の御影堂で鑑真和上像にも再会しました。鑑真和上像特別開示ということで人が多めで全体をきちんとは眺められず美術館とは違いましたが雰囲気はありました。
そして今回3回目です。
この日も人が少なくてこの絵に囲まれて満足して帰ってきました。
水墨画の障壁画も展示されています。これらもいいですけれどやっぱり「濤声」が好きです。
*追記として書いてますが唐招提寺の御影堂へは2回行ってるようで「濤声」は4回観ていました。
2004年の回顧展でも観ているんだろうけれど今回秋の紅葉の絵や冬の雪の絵が印象的でした。
白馬の絵は少なめでした。白馬のシリーズは有名ですがあんまり好きではなかったのです。
一時、東山魁夷の絵ってあちこちでよく目にしたように思うのですが最近あまりお目にかかってないような気がします。そのせいか認知度が下がっているのでしょうか?この日は人が少なくて観やすかったですがちょっと意外でした。これから混むのかしら?
珍しくここに人がいませんでした。このスペースも好きです。
稲垣えみ子さんの本 [本]
台風21号は大きな爪痕を残しました。そして北海道での大地震。大きな自然災害が相次いで起こり言葉を失います。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。早い復旧が望まれます。実際停電が起こり以前読んだ本の感想を載せたいと思います。この感想は読んだ当時のものです。
言わずと知れた?ほぼほぼ電気OFFの生活をされています。
以前にテレビの特集でもその生活ぶりは拝見したのですがこうして本になってるので読んでみたくなりました。
もともと朝日新聞の社員の頃からこの生活を始められて新聞でも読んでいたのですが「へぇ~」という感想でした。
エアコンが嫌いな人はいますが冷蔵庫なしなんてちょっと考えられなかったのです。
ご本人は人に勧めるつもりは全然なくてこの生活を楽しんでおられます。
そういう達観した状況はどうしたらできるのか?何かヒントがあるのかな?と思ってました。
最初の話が面白かったです。
電気代半減を目指してこまめに電灯を消し、待機電源を落とすべく「冷蔵庫以外コンセントからプラグを抜いて必要な時にプラグを挿して使う」これでどれたけ電気代が安くなるのかと期待したら微妙に増加していたそうです。
もともと電気代節減に取り組んでおられたから乾いた雑巾を絞る感じだったそうです。
春から初夏へ季節が移り冷蔵庫の電気代が微妙に上がったのではないかと推測されています。
このショックを踏まえていろいろ検討したら松下幸之助の経営哲学に触れることになります。
松下電器が経費節減のため電気代を1割減らすことにしたけれどその成果が上がらずそれなら半減を目標に掲げたそうです。
驚きの発想。それくらいの覚悟でないと減らすことはできないということらしいです。
そして稲垣さんは電気代半減ではなく「全減」を目指すことになるのです。
玄関を開けて真っ暗な部屋、そこで電灯をつけず、真っ暗なまま移動するそうです。そうすると目が慣れてきて窓からの外の光をうっすらと感じられるそうです。
外ではエスカレーターもエレベーターも使わず階段を使う。これはダイエットにもなる。なるほど。
後半、家事の省略化をめざして家電を使うことが研究されたのにできることがいろいろ増えて操作方法が煩雑になって年寄りには使いにくい、という指摘もありました。
確かにできることがたくさんあっても全部は使いこなせていない現実です。
1人暮しの稲垣さんにとって洗濯機や掃除機を使うより手でしたほうが確実に時短になるし嫌いだった家事が好きになったと書いておられます。
「家電が家事を省略化はしていない。」という考えらしいですがそこはちょっと違うかな?と思います。
1人暮しと多人数の暮しと一緒にはできないと思います。そのことは書いておられましたがやっぱり実感が違うと思います。
布オムツを使っていた頃、洗濯機のおかげで手洗いしていたオムツの洗濯の手間は省けたし、後年脱水機が考案されて乾きが一段と早くなったのは事実です。
ただ、この10年間で家事に費やす時間が減っていないなどというデータはこれ以上の家事は減らせない、ということなのかもしれません。
こまごまとした手で行う家事は必要不可欠なんでしょう。
「生きるっていうことはめんどくさい」とまとめられてましたがその通りなんでしょう。
/////////////////////////////////////////////////
続いて読んだのがこちらです。
こういう生活もあるんだなぁ。
稲垣さんも書かれてますが江戸時代、こんな生活だったのかなぁ。
とある日の食事の写真が数枚載せてあります。意外と彩りがあってちょっとびっくりです。
目も楽しめるようには工夫されているのかな?写真用でもあるとは思うけれど。
工夫して食事を作るのがお好きなのかなぁ、と思いました。
確かに粗食でも十分とは思いました。その点については「今の私の食生活は別にこれでいいんじゃない。」と思えました。
美味しいといわれているお店に並んで食べたいとも思わないし、シェフが作るような凝ったお料理を作ろうとも思わない。
(作れないのが本当のところだけれど)
ただやっぱり私には冷蔵庫は必要です。
稲垣さんのやり方は一つの生き方です。それぞれが自分で納得して自分なりの方法をみつけていくべきなんでしょう。
今回、台風で停電が起こり今もなお復旧せず困ってる方々もたくさんおられます。
そんなことがありながらの中で自分なりに何か改善していくことはないかを考えたいと思ったりするのですが喉元過ぎればなんとやら、でどうなりますやら。