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芝川照吉コレクション展 [美術]


副題は ~青木繁・岸田劉生らを支えたコレクター
 
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HPによる概要
当館は昨年、「幻のコレクション」として近代美術史上高い評価を得てきた芝川照吉(1871-1923)が旧蔵し、現存するコレクションを収蔵しました。
 本コレクションには、青木繁の代表作《女の顔》をはじめ、岸田劉生の《門と草と道路》や《芝川照吉像》、さらには坂本繁二郎、石井柏亭らの洋画作品とともに、富本憲吉、河合卯之助、藤井達吉らの工芸作品も数多く含まれています。
 本展覧会では、後には手放された岸田劉生の《道路と土手と塀(切通之写生)》(重要文化財、東京国立近代美術館蔵)や青木繁の《享楽》(大原美術館蔵)など「芝川コレクション」の核となっていた貴重な作品も加えて、200余点でその全貌に迫ります。
 
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芝川コレクションのことを知ったのは5年前でした。
天王寺にある大阪市立美術館(天王寺美術館)の常設展でした。

そのコレクションで藤井達吉の工芸品が素敵で再見したくて行ってきたのです。
 
やっぱり素敵でした。
刺繍の図案のかわいいこと!
「主婦の友」にも手芸のことで寄稿していたそうです。 
お盆とかの木工品、銅版の切り透かしの箱とかも素敵でした。 
あんまり名前を知られていないように思うのは私だけでしょうか?
 
 
 


そして疑問だったこと。
あの大阪市立美術館の常設展で展示していた芝川コレクションとの関連はどうなのか?
今回それらの展示もされているのか?
ということでした。

館内に入って展示目録をざっと見ると大阪市から1点だけでした。
監視員の方に聞いてもわからないかもしれないと思いながら聞いてみました。
答えはごく普通の答え。
「当館所蔵の作品にはマークがついています。
他館からの借用した作品にはその館名が、個人の方からの借用した作品は個人蔵と記されています。」


結局、関連はわからないので何か釈然としません。

家に帰って自分のブログを見てみると・・・

青木繁の「女の顔」という絵が同じことに気が付きました。
 
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 大阪市立美術館の当時の案内です。 ↓
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「ええ?」

そしてその写真をよく見ると「特集展示」となってます。そして絵の下に「個人蔵」と記されてますね。

ひょってして遺族の方が大阪市立美術館に「寄託」されていたってことなんでしょうか。
「寄託」は「寄贈」と違うのだと改めて認識しました。 
そうか・・・。
最近天王寺美術館の存続が危ぶまれていてこれではこのコレクションがどうなるかわからない!ということで京都国立近代美術館に寄贈されたということのように解釈しました。


私なりに納得です。
国立美術館の方がまた展覧会をしてくれそうです。


参考までに2008年の私のブログをご覧ください。
 
 

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コメント 6

ため息の午後

貴重な作品も倉庫の奥で眠っているよりも多くの人に
干渉してもらえる方が作者もうれしいでしょうね。
by ため息の午後 (2013-06-06 21:14) 

keykun

こんばんは。^^
瓢箪から駒?
政治的思惑からの発言が美術品の行方も左右する?
又もどこかで巡り合いそうな縁ですね・・。^^)v
by keykun (2013-06-06 22:20) 

つぐみ

ため息の午後さん、より大きな美術館の方がPRの威力も違いますしね。
今後も注目です^^
by つぐみ (2013-06-07 20:13) 

つぐみ

keykunさん、「政治的思惑」で文化が衰退しそうですよね。
文化と合理的な考えとは相反するように思います。
今後はどうなっていくのでしょうか?
by つぐみ (2013-06-07 20:16) 

mirro

趣旨や規模は違っても、作品はいろんな運命に晒されますね・・。
その行方も気がかりですが、
よりよく保存されることを願ういますよね。

ボストン美術館展を見て、強く思いました(^^ゞ。
by mirro (2013-06-08 02:48) 

つぐみ

mirroさん、今まで作品の行方など気にしたことがなかったです。
日本の作品も海を渡っているものもたくさんありますね。
それで難を逃れたりしてるものもあるかもしれないですね。

by つぐみ (2013-06-08 20:37) 

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