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キスリング展 エコール・ド・パリの夢 [美術]



キスリングの肖像画を観る機会が何度かありましたが正直なところあんまり好きではない画風で敬遠していたのですがあるとき花の絵を観て独特の描き方に「怖いものみたさ?」な感じで魅かれてしまいました。
庭園美術館にも行きたかったし山種美術館とは近いので行きやすかったのでした。




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モディリアーニとは親しかったようで画風も似たような絵がありました。


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肖像画をみているとなんだか冷徹な感じがしてこれを描いたキスリングはどんな人だったんだろう?って思ってたのですが人間関係を大切にする人で世話好きだったと聞き、ちょっと意外な感じがしました。
しかもモデルとかとつきあったりする画家が多い中で彼は奥さん一途だったようでこれまた意外な一面でした。



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新館がオープンしてました。展示できる作品も増えて展覧会もたくさん開催できそうです。なかなか来館できないですけれどね。


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6/22の「ブラタモリ」で庭園美術館が紹介されてましたね。少しだけキスリングの絵も写ってました。 明日このブログでもこの建物を少しだけ紹介します。


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速水御舟展 [美術]

山種美術館で開催中です。
生誕125年記念。そして山種美術館が現在の場所に移って10年目の節目だそうです。
国内外で最大とされる120点を所蔵しているそうです。




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「炎舞」「名樹散椿」が同時に展示されるのは3年ぶりだそうです。
しかも前期だけの展示なのでこんな貴重な機会に遭遇できてよかったです。
「炎舞」は本当に炎が燃え上がっている感じでみいってしまいます。
(「炎舞」も「名樹散椿」も京都・奈良?で一度は観ているはずなんですが記録を残してなくてちょっとスッキリしません。)

牡丹の絵もふかふかの花びらが描かれていて美しいです。


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御舟三昧で楽しんできました。


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クリムト展 [美術]


関東方面に用事がありそのついでに東京で泊まり美術展3箇所廻ってきました。
生憎の雨、風も少しあり最悪のコンディションではありましたが予定通り廻ることができました。


まずはクリムト展
東京と名古屋での開催しかなくて大阪でも「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」が開催されるのですがちょうど東京でも観る機会ができたので行ってきました。
お天気が悪いので少し混雑緩和されるかな?と期待しつつ・・・。


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上野駅を出ると降りしきる雨の中、結構な人手でちょっとびっくりしました。
公園に入るとすぐにチケットの販売所が目に入り数人並んでるだけだったのですぐに購入することができました。
美術館に到着すると20分待ちの案内。チケット売り場はたくさんの人が並んでいて先に購入できてラッキーでした。
混雑は予想していたもののやっぱり人の多さにちょっとテンションが下がってしまいました。 (雨でまだましだったくらいかもしれないのですが。)
3フロアに渡っての展示でした。




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最初に観たのが2003年の神戸での展覧会の印象が強くて(何が展示されていたかは覚えていないのだけれど)感動が薄かったです。


「ベートーヴェン・フリーズ」原寸大複製(ベルヴェデーレ宮 オーストリア絵画館)は荘厳な感じでよかったです。
点描がの風景画もあったりして興味深かったです。
婚外子がわかっているだけでも14人だとか。それでも揉め事もなかったようで魅力的な人だったんでしょう。


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鉛筆画とクレパス画 [美術]

まずは鉛筆画 「吉村芳生 超絶技巧を超えて」 美術館「えき」KYOTOで開催中です。


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少し前ですが「美の巨人たち」をたまたまみて「凄いなぁ。どうなっているのか実物を観てみたい!」と思ったら京都で開催されると知り、楽しみにしていました。


下の左端の作品は少し拡大した新聞を写しとっています。その前に自画像を写真からマス目を利用して写し取っているそうです。 新聞はまずカーボン紙のようなもので写しとり、その後なぞっていくそうです。

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ジーンズの方も写真にマス目を引いてそれを拡大してそこに10段階の濃さにわけた斜線を引いて埋めていくようです。数字で表した作図いうか下絵も展示されていました。 なんとも細かい気の遠くなるような作業です。



金網をプレスしてその型を鉛筆で描いた(なぞった)作品は17mの長さ!

その一部分が案内に使われていたので写真を撮りました。

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白黒の世界から色を配した作品に移ります。 菜の花の作品は川に映った菜の花を描いています。ただし、上下を逆さまにしたものが完成作品です。なので下の方が黄色が濃くなっているのです。


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凄い作業です。 展覧会場には作家の魂があちこちに充満しているようでした。 


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こちらも初めて観た時は驚きました。 「これがクレパス画?」と。 油絵のようです。

大作が多かったです。 1階と2階に分かれて展示されていました。 吹き抜けの2階から1階を見下ろした時、作品が光りを放っていました。


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期せずして鉛筆画とクレパス画を前後して観ることになりなんだか不思議なご縁でした。



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特別展「文房四宝-清閑なる時を求めて」 [美術]



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チラシは見ていたもののこの写真が何を表すのか知りませんでした。 これはキャップ付きの筆でした。 筆の装飾はありそうですがキャップ付きというのは珍しいように思いました。



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館内撮影可能でした。




今回、以前にみた水滴も特集として展示されていました。 

下の写真は上は水滴で下は印章入れです。

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これは筆洗だったか。 手の込んだ彫りです。

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墨、硯 、印材、紙も虫食いなく保存されていて驚きです。


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お気に入りの物に囲まれていれば仕事もはかどりそうです。



中之島界隈は「中之島祭り」が開催されていて賑わってました。

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四条派への道 呉春を中心として [美術]

西宮市大谷記念美術館で開催中です。 昨年呉春の絵を見て梅の絵が素敵だったので行ってみようかな、と思っていたら招待券が当たりました。 呉春が好きそうな友人を誘って行ってきました。



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今回は掛け軸が多かったです。ちょっとユーモラスな絵もあったりしておおらかな人だったのかなぁ、なんて勝手に想像しました。 



チラシをこんな風に貼ってありました。 これまた芸術品。


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お庭はいつも手入れが行き届いて綺麗です。新緑が前日の雨で潤っていて尚更美しかったです。


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あんまり好きではない極楽鳥花。温室で見たことはありましたがこんな庭園で見るのは初めてで思わず写真を撮りました。

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ランチのお店まで夙川沿いを歩きました。 たくさんの鯉のぼりが泳いでました。


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藤田美術館展 [美術]

奈良国立博物館で開催中です。 「国宝の殿堂 藤田美術館展」

大阪市内にある藤田美術館の建て替えによるその収蔵品の展覧会です。 高尚な雰囲気がして近寄りがたく建て替え前の美術館には一度も足を運んだことがありませんでした。ちょっと後悔しています。 ただ阪急百貨店で展覧会がありそのときは行きました。今回は朝日友の会員無料で是非とも行かなくては、と思ってました。


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巷では世界に三碗しか存在しないと言われる国宝「曜変天目茶碗」の展示で色めきだってます。

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「曜変天目茶碗」は囲いの中で展示されておりそこへ入るのに列があってまずはそこに並びました。思ったより並んでなくて10分も経たずに観ることができました。暗いブース内でお茶碗に光りが当ててあり小宇宙のような世界に対面しました。神秘的でした。光りがないと青くは見えないそうです。作り方も未だに解明されていないそうです。




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快慶作 「地蔵菩薩立像 」写真ではあんまりいいイメージを持ってなかったのですが実物の方が神々しくてよかったです。まぁ、実物の方がいいのに決まってますが・・・。


「千体聖観音菩薩立像」は50軀あるうちの20軀が展示されていました。 小さい仏像ですが50軀所蔵しているなんて驚きです。
それにしてもすごい量の収蔵品です。
お茶道具などはそれを使って維持していたと聞いてすごいな、と。そしてそのほかの美術品を格納できる場所があることもすごいことです。財力はいうまでもないですけれど。
大和でも有数の寺院、内山永久寺が廃仏毀釈により廃寺となりその貴重な仏像、障壁画、仏画等は散逸し、一部は国外にも流出しているそうです。品名は忘れましたがその美術品もありました。



HPより「近代以降散逸の危機にあった文化財を収集し、国宝の殿堂と呼ぶにふさわしいコレクションを築いた藤田傳三郎らの功績にも光を当てていきます。」




庭園は日にち限定で散策できるようです。この日は入れませんでした。


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ちなみに内山永久寺の池だけが残っています。 桜は人知れず咲いています。訪れたときのブログです。こちら。



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三好木屑(もくしょう)展 [美術]

大阪歴史博物館で開催中です。 実は先日この博物館の常設展の招待券が届いて一瞬「?」と思ったのでした。こんな招待券のプレゼント応募したかなぁ・・・と差出人を見たら確かに覚えがありました。それで歴博のHPを確認したら特集展示の内容を見て「あ、そうだった。」と納得した次第です。


「指物師」と呼ばれる家具作りのプロでありながら、他ジャンルの芸術も追求した大阪の職人・三好木屑(みよしもくしょう)を取り上げる展示でした。


「指物」とはクギや接着剤を一切使わずに、家具を作る木工技術。指物師って当時は無名の方がたくさんおられたはずなのにこうして名前が残っているということは秀でた才能の持ち主だったからなんでしょう。 確かに木工だけでなく漆や貝細工、金属加工、絵画まで残しています。 それでもお名前は今回初めて知りました。こんな人がいたんですねぇ。



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この棚は「写し」だそうです。(横にあるのが製作のために起こした図面)棚にのっているお茶道具も製作しています。

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桜をあしらった「炉縁」

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様々な道具を作ってますが「余技」だったそうで器用な人はなんでもできちゃうんですね。



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手塚雄二展 [美術]





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初日に行きましたらギャラリートークがあって滅多にない機会なので参加しました。
おしゃべり上手な方です。
若くして賞をとられたようですがなかなか苦労されたようです。
努力するのは当たり前、周りも努力しているからそれが普通だと思ってたそうです。


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初めてお名前を知ったのが高島屋でした。
あれから12年経つんですか・・・。
ちょっと異質な雰囲気の屏風「雷神雷雲」「風雲風塵」 三十三間堂に風神雷神像があり許可を得てスケッチをされたそうです。ところが仕切りの中で間近すぎて見上げる形でスケッチしなければならなくて困ったそうです。
実際作品もなんでこんなに傾いてるの?と思ってました。
その作品は2年にかけて発表されて2年目に出品したのが総理大臣賞を受賞したそうです。
「2つで一つの作品なんですが、まとめて『総理大臣賞受賞』ということにしています。」と笑いながらおっしゃってました。
今回は「海霧」「ブルックリンの雨」がよかったなぁ。



「明治神宮内陣御屏風(日月四季花鳥)」は2020年に鎮座百年を迎える明治神宮に奉納するために制作されたそうです。1920年奉納の下村観山の屏風と交換で本殿に納められるのだそうですが京都、福井と展覧会開催後はは非公開となるそうです。奉納が決まってから描き始めるまでにもいろいろ儀式があったそうです。






サイン会が催されてました。

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ムットーニシアター [美術]




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6年前に初めて出会い、驚き、感動し、また機会があれば行きたいなぁ、と思っていました。

阪急百貨店のHPの説明によると『ムットーニこと、武藤政彦が製作する、ボックス式“機械仕掛けの”のカラクリシアター』
ボックス式とあるように箱の中で繰り広げられる別世界です。5分ごとに次々動く仕掛けになっていました。それが3ブースあるのですがとても全部をみる気力体力はありませんでした。
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どれに集中するか「賭け」です(笑) 単に動くだけのものもあったりします。 仕掛けがたくさんあるとやっぱり楽しいし嬉しいです。 今回見た中ではジャズオーケストラが演奏していてうしろのカーテンが開いて女性ボーカリストが歌い出し、そのあと下からミラーボールがせり上がってくるのがあり、ちょっとワクワクしました。
ご本人の口上つきのパフォーマンスもみられる時間帯もあるようです。
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