「リーチ先生」 原田マハ [本]
陶芸家バーナード・リーチの日本での半生を助手の岬亀之助の視点で描かれています。
リーチについては名前は知っていましたが少しの作品を見たことがあるくらいで詳しくは知りませんでした。
この小説では名前しか出てきませんが高村光太郎がキーパーソンです。
いろんな繋がりってほんとに「御縁」だと思います。
日本で陶芸の技術を身につけ、名をなしたあと故郷のイギリスに戻っていたことは知りませんでした。
新聞に連載された小説のようでちょっと復習する感じで以前の話が繰り返されたりしているせいか500ページ近くあり、2週間で読めるかと心配しましたが読み始めるとどんどん進みます。
10日ほどで読めました。
若干最後はパタパタと終わらせた感もありますがこれ以上この話が続くのもちょっとしんどかったかな?
サイドストーリーがあってもいいかな?とも思いますがないでしょうね。
先日観に行った京都国立近代美術館のコレクション展でいつも富本憲吉や浜田庄司、河井寛次郎、リーチなどの陶芸作品を展示していたと記憶していたので久しぶりに対面できると期待していたら一切ありませんでした。ちょっと残念でした。
それにしても原田さんまた新刊が出てました。
追いつくのに必死です。
読むほうもですが、書き手はスッゴイ勢いなんですね。
原田 マハさんの創作意欲はどのへんにあると思われますか?
by mirro (2017-02-03 22:29)
この本は新聞連載を単行本かしただけでしょうがそれでも気がついたら新刊が出ているという感じがします。
最近出版される本は恋愛小説みたいに自由に描ける世界の本ではなく史実を調べないといけないので時間がかかると思うんです。
フィクションとはいえ、ある程度史実が頭に入っていないと描けないと思います。
そしてなにより読みやすいことが私がよく読む理由です。
創作意欲…今までのキュレーターとしての経験や知識が描かずにはいられなくさせるのでしょうか?
by つぐみ (2017-02-04 21:53)
いろんな構想があちこちに散りばめられていて、その一つづつをピックアップされて完成させていかれるのかな?と。
絵も早描きの人、ゆっくりの人がいますから(笑)
キュレーターと言っても様々で、原田さんの場合行動力やフットワーク、またコミュニケーション能力も優れていて、詰まる所人間関係の大切さ、広さ、深さが基盤にあってかなと思ったりしましたが。。。
お好きな美術関係の小説本が多く、つぐみさんの触手が動くのでしょうね?
by mirro (2017-02-04 23:30)
確かに美術関係の本だから読んでますね。
それ以外の本はあまり読んでいません。
キュレーターの頃は知りませんが、多分その頃からいろんなアイデアがあったのかもしれないですね。
by つぐみ (2017-02-05 19:39)