最近読んだ本 [本]
野球のスポーツ物語ではありません。
主人公は新聞社に勤めるシングルマザー。
父親の名前は親にも息子にも明かしていないがどうやらプロ野球選手らしい。
そんな彼女はスポーツ部に異動させられる。
トライアウトの取材でかつて高校野球での優勝投手「深澤」がエントリーしていて彼に興味を持つ。
自分が若かった頃仕事で追いかけた選手であった。
一生懸命生きる女性。
プロ野球から退きたくない一選手。
どちらも真摯な生き方です。
ドラマティックで一気に読んでしまいました。
この小説を読んで他の作品を読みたくなりました。
それで読んだのが
看護学生のお話です。
看護学校という設定に興味がそそられました。
今では男女共学のところも増えているのでしょうがそれでも圧倒的に女性が多いでしょうし、学生とはいえ、患者さんとの関係、ドクターとの関係も一筋縄ではいかないでしょうからどんなドラマなんだろう?と。
思った以上に厳しい内容でした。
入学後、何らかの理由で退学する(させられる)学生が4割もいるそうです。
どの職業にもいえる事かもしれないけれど命に関わる仕事だけに正義感が強いだけでもやっていけないし、またその正義感が強すぎても逆に煮詰まってしまうのかもしれません。
終わり方は前向きな感じなので救われます。
この著者の藤岡さん、経歴が報知新聞社勤務後、タンザニアの大学に留学して、その後帰国して看護学校に入学されています。
なのでこの2つの作品に出てくる事象は、まんざらなかったことでもないのかな?なんて思って調べてみるとどうやら実在のモデルがいるようです。
そして今も看護師をされているようです。
それにしてもなんでタンザニアの大学に留学されたんでしょう?
あともう1冊「海路」という小説があるので読んでみようと思っています。
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