「余命1年のスタリオン」 石田衣良 [本]
少し前に読んだ本です。
手元に読みたい本がなくて図書館でうろうろと探したけれど 「これ、読もう!」 という本に出会えず、石田さんの本だったら面白いだろうと思って借りました。
表紙に馬の絵が描いてあったので馬にまつわる話かな?と思ったのですがそうではありませんでした。
とある男優が、がんであることがわかり、それを半ば逆手に取って「映画を作ろう!」とスタッフや支援者を募って映画製作にとりかかります。
闘病記でもあったので、読むのをやめようかと思ったのですが、展開が気になるのと明るく前向きに描かれているのでこれなら読めそうだと思って読み始めました。
途中、予約していた本の順番が回ってきたりしてそちらを優先したので時間がかかりましたがなんとか読み終えました。
ちょっと感動もあり読んでよかったです。
近しい人ががんであることがわかった時、どう対処したらいいのでしょうね?
近くにいるならそれなりに対処できるかもしれないけれど遠方では手をこまねくしかないです。
顔を見ることができないから様子がいまいちわかりにくいでしょうし。
今や、がんは2人、あるいは3人に1人の割合で罹患するのですから珍しい病気ではなくなりました。
でも疾患の場所によって余命もずいぶん変わってきそうです。
お年寄りなら進行も遅いかもしれないし、ある程度覚悟はできるのかもしれません。
実際にはそんなことなはいのかもしれませんが。
でも若い人だと特にそれを受け入れるのに悶々とするでしょう。
それでも現実として受け入れなければならないのですね。
家族だったら、自分だったら正気ではおれない気がします。
絵の仲間がここんところ2人、がんで亡くなっています。そこそこの年齢なので、なんとかやり過ごしていますが、本当に若い人の場合はどうだか、、、やりきれないですよね。
by mirro (2015-05-04 03:35)
そうでしたか。
いろんな思いが駆け巡ります。
by つぐみ (2015-05-04 19:57)