「あなたは、誰かの大切な人」 原田マハ [本]
またまた原田さんの本を手に取りました。
好きなんです。
この本は短編小説集で6篇の作品が収められています。
Amazonのレビューに「可もなく不可もなく」という感想があったのですがそんな感じで読み進んでました。
「ちょっといい話」的な感じです。
3つ目の「無用の人」を読み始めると主人公の女性が勤めるのは佐倉市にあるK記念美術館という設定です。
まさに川村記念美術館です。
何気にロスコの部屋も登場してきました。
そしてラストシーン。
情景が目に浮かぶようで余韻に浸ってました。
次にページをめくる気がしなくて本を閉じたら表紙の絵が目に入りました。
ロスコの絵なんです。
そうだった!
裏もロスコの絵。
装丁家は名久井直子さん。
業界では有名な方みたいですね。
数年前、「情熱大陸」をたまたま見ていて知りました。
その直後に読んだ本が名久井さんの装丁の「おしまいのデート」(瀬尾まいこ著)の単行本。
これも短編集で天丼の切り絵の表紙だったのですが読み終わると「なるほど!」と思ったのでした。
確かに私もこの天丼が出てくる作品が一番好きでした。
そして今回 名久井さんもこの「無用の人」という作品が印象的だったんでしょうね。
感性が同じようでなんだか嬉しいです。
実は川村記念美術館、再訪したいと思っていたところだったのですごくタイムリーでした。
初めて訪れた時はロスコの名前も恐らく絵も知らなくてこの美術館のロスコルームで圧倒されました。
5月下旬に東京方面に行くことになりそうなのでLCCで成田まで行ってこの美術館に寄ってみるか・・・とまで思っていたくらいなのです。
でも多分、新幹線で行くことになりそうだし、今回はこの美術館には行けないかな?
そんなこんなでとても気持ちが入ってしまいました。
こんなに感動してる人って私くらいだと思います(笑)
でもこの表紙の意味は川村記念美術館を訪れたことがない人にはわかりにくいかもしれないですね。
私も「???」と思う時あります。
表紙っていろんなメッセージがこめられているんですね。
それを理解できると一層印象に残ります。
全編読み終わってタイトルも「なるほど」と納得でした。
感動します、感動します。
もしかしたら、ロスコ観られてる?
今回は違った眼で見られてますよね☆
和歌山近代美術館にも1点ロスコあるので、
それを観てから、川村記念美術館行ってみます。
by mirro (2015-05-29 00:20)
今回の東京行きではロスコは断念しました。
また後日東京ツアーの話題を載せますね^^
和歌山近代美術館のロスコも気になります。
常時展示されているといいのですが・・・。
by つぐみ (2015-05-29 20:22)