「デトロイト美術館の奇跡」 原田マハ [本]
破産したアメリカのデトロイト市。
これからの財源をどうするか?という問題が起こり、手っ取り早く財源にできるのがデトロイト美術館の収蔵品を売却するという案でした。
結局、寄付を募ることで散逸を防いだのですがその話題を元に小説を書かれたようです。
月刊誌に掲載されたのを単行本化されたようで4編からなります。
ほんとにありそうな話で小説家として巧みな描き方だなぁ、といつも感心します。
表紙を飾るセザンヌの「画家の夫人」という絵を軸に連作という形で描かれています。
デトロイト美術館の数ある有名な絵からこの絵をチョイスされるあたりが心憎いです。
この絵をみているはずなのですがほとんど覚えていません。
私が知っているセザンヌの絵からはちょっとイメージが違うような気がします。
実際には奥さんの絵は何点か描かれているようなのですが私は知りませんでした。
特に美人というわけではないけれど、そして服装も質素な感じですがそれでも芯の通った女性という感じがします。
この本の表紙となっているのを知っていたらもっときちんと観たのに、と後悔しきりです。
あぁ~そうでしたよね。デトロイト危なかったんですよね。
でも寄付とかで持ちなおして良かったですよね。
現実と交叉してこの本おもしろいんでしょうね。
セザンヌ夫人が一番からんでいるのですね?
原田さんがチョイスされた主な軸はなんなんでしょう?
興味ありますが、読む時間ないみたいで(;´∀`)
by mirro (2016-12-16 23:12)
創作としての現実のお話だけでセザンヌ夫人は登場しないんですよ。
「画家の夫人」という絵に絡めた「ちょっといい話」的な小説でした。
原田さんがチョイスされた理由は残念ながらわかりません。
ただ超有名な絵を選ばないことでかえってお話が膨らんでいいったのかもしれませんね。
by つぐみ (2016-12-17 22:09)