読書記録 2017.03 [本]
装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 範乃 秋晴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
書名に魅かれて読みました。
書名どおり装幀にまつわるお話でした。
以前になにかあって原稿をあえて読まない主義の巻島。
原稿を読むことで装幀のデザインを決める本河わらべ。
この2人は出版社の合併により2人で装幀の仕事をすることになります。
「装幀はあくまでも売る為の広告」と豪語する巻島。
確かにその一面はあります。
そして出版社の組織として装幀室が存在する場合はそれもありでしょう。
編集者が内容を一番良く知っていてそれをレクチャーすればいいのですから。
日本文学の文庫本の装幀を変えたら一気に売り上げが伸びたという事実もあります。小説内でも記述されています。
そんな正反対の2人が仕事を進めていきます。
最後は驚きの事実が待っていて「そうくるか・・・。」という感じです。
読んでいて楽しかったです。
([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)
- 作者: ほしお さなえ
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: 文庫
これは「活版印刷三日月堂」としては2作目になります。
この作品はベースに「生と死」というテーマが流れていて結構内容の重い本でした。
でも読後感は爽やかです。
映像作品にしてほしいなぁ、とつくづく思います。
活版印刷のお店って実際どんなんだろう? どういう作業をするんだろう?
活版印刷の印刷物を見てみたい、と思います。
組んだ活字を解体する「返版」という作業が大変なんだというお話が出てきます。
組んでいくのは達成感があるけれどせっかく組んだものをそれぞれの場所に戻すのはなかなか大変そうでまたやるせないです。
そういう仕事もあるわけです。
文庫本でしか出版されておらず単行本で出版してほしいな、とも思います。
文庫本ならではの読者もいるのだろうけれど平積みにして本の顔を見せて売ってほしいと思うのです。本屋大賞には文庫本は入らないそうで余計に単行本にして欲しいと思いました。
あとがきに、ほしおさなえさんのお父様が小鷹信光氏ということが書いてあって「そうだったのか。」と思いました。
小鷹氏の本は読んだことがないですが作家としてお名前は知っています。
そういうDNAが流れているのかと。そしてきっと本に囲まれた環境だったのだろうな、と思います。
有吉玉青さんのエッセイか何かを読んだときに「こんな文章が書けるのか・・・。」と思いました。
有吉さんに限らず作家の子どもってやっぱり書く文章が違うような気がします。
BAR追分シリーズ 3作目
路地裏の商店街での人間ドラマ。
さすがに3作目ともなると面白みがなくなってきたか、と2章までさらさらっと読みました。
3章目でちょっと面白くなってきて 4章目は表題になるだけあってグイグイ読み進みました。
脚本家をめざす主人公、飛躍のチャンスが目の前に・・・。
それぞれにいろんな分岐点がありますね。
Amazonのレビューに指摘されていたのですが、「ホットドッグ」という言い方は地域的みたいで東京方面では「アメリカンドッグ」というみたいですね。微妙にいろんな言い方があるんですね。
2017-04-01 21:59
nice!(5)
コメント(2)
トラックバック(0)
沢山の本一気に読まれたのですね。
計画通りですね(^O^)v
こちら、もうずーっと一冊の本を
ちょろちょろ読んでナカナカに進みません。
でも、興味あるので、放り出すこともできなくて(^_^;
読み終えて、報告出来れば良いのですが。★☆(*´з`*)☆★
by mirro (2017-04-03 00:48)
文庫本の小説なのでサクサク読めました。
教養的な本はなかなか読み進めないことが多いです。しか
読んだつもりでも全然頭に入ってないことが多いです(苦笑)
by つぐみ (2017-04-03 19:37)