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読書記録 2017.10 [本]


宮辻薬東宮

宮辻薬東宮

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


この書名はなんだろう?と思ったら5人の著者の名字の頭文字でした。有名どころの著者のアンソロジーということで予約して読みました。

宮部みゆき 『人・で・な・し』

辻村深月 『ママ・はは』

薬丸缶 『わたし・わたし』

東山彰良 『スマホが・ほ・し・い』

宮内悠介 『夢・を・殺す』

 

宮部さんの作品を読んだらなんと「ホラー」だったのです。え!という感じでしたがホラー好きの人が読めばこんなのたいしたことないのでしょう。そしこのアンソロジーは次の人へバトンを渡すというシステムなんです。次を引き継ぐのはなかなか難しいことだと思います。ただ最後の宮内さんの作品はちょっとなじめないまま読み終わりましたが面白い企画でした。

 

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近藤さんの作品は好きなのですがミステリーが多いのでそれを避けて読んでます。特に自転車ロードレースのシリーズは大好きです。他にも「ビストロ・パ・マルシリーズ」があるようですがこちらはまだ未読です。 この本は海外のスイーツを織り交ぜて描かれています。これもシリーズ化されるのでしょうか。

アラフォーの独身女性が主人公。その彼女が家の近くで感じの良いカフェをみつけます。なんとそのカフェのオーナーは会社の後輩だった女性ですぐに辞めてしまった人でした。驚きながらも仲良くなりまた落ち着くカフェなので足繁く通いそこで起こる出来事の連作短編集です。

近藤さんの作品ってちょっとスパイスが効いていることが多くこの作品もそうでした。でも前向きな感じで終わってます。

お気に入りのカフェがあってそこのオーナーと仲良くなっていろんなお話ができるっていいですよね。

 

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瀬尾さんの作品も好きで新刊が出たら必ず読んでます。この作品は「あと少し、もう少し」という作品に登場した男子が主人公。新学期に赴任してきた若い中学美術教師が陸上部の顧問となり駅伝大会に出場することになり、不良の太田が寄せ集めメンバーの一員となります。

その太田が高校に入学して学校になじめずにいるところへ先輩から夏休みに事情があって1ヶ月、子守というより保育を頼まれてしまいます。その子どもとの出会いと別れを描いてあります。

読みやすい文章なのでなんだか育児エッセイを読んでる感じでした。ちょっと物足りない感もありますが気持ちが温かくなります。

瀬尾さん、結婚されて子どもさんも生まれてるようでそんなことからこんな作品ができたんでしょうね。

 

太田君登場の小説

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とある造船会社内の人間模様。章ごとに主人公が変わり、その仕事ぶりや人間関係を描いています。人数を少なくしてもうちょっと掘り下げてもよかったかな?という気もしました。サイドストーリーがあれば楽しめるかもしれません。

 

どの本も次に待ってる人がいるので大急ぎで読みました。
予約者が多い本ってそれなりに楽しめることが多いです。
それにしてもやっぱり女性の作家の本が多いです。


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mirro

大急ぎで読まれたそうですが、これだけの感想も書かれて
どれぐらいの期間で5冊もの作品を読み上げられるのだろうと
思ってしまいますが、なんてことはなく、
いつものことなのでしょうね。
by mirro (2017-10-31 20:29) 

つぐみ

難しい本ではないのでサラッと読めます。
そういう本ばかりを選んで読んでるだけですよ^^;
図書館で予約している本って予約した時期が違うのに一度に3冊くらい用意されちゃうことがあります。
そんなときは優先順位をつけて1冊はそのときにはあえて読まないこともあります。
後々のお楽しみにしてまた予約をつけなおします。
by つぐみ (2017-10-31 21:19) 

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