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浜口陽三と南桂子展 [美術]



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HPより/////////////////////////////////////

国際的に評価の高い銅版画家である浜口陽三(1909-2000年)と南桂子(1911-2004年)の画業と作品の魅力を紹介する二人展です。「カラーメゾチント」という新たな技法を生み出し、幻想的な暗闇の空間をつくりあげた浜口陽三。「エッチング」という技法によって童話を思わせる詩情豊かな世界観を表現した南桂子。それぞれの代表的な作品を通して、銅版画という小さな世界の奥深さに迫ります。

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以前東京にあるミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(個人美術館)に行ったことがあり、ファンになりました。
そのときの美術館内の照明が凄く暗かったのを覚えてるのですがあれくらい暗くないと彼の作品が生きないのだな、と思いました。
作品の多くが黒っぽくて色が若干入っていても判別しにくくその微妙さが味なんだと思います。
今回かなり照明を落としていたのでしょうがそれでも照明が反射したり自分の顔が写り込みちょっとストレスを感じました。
下から眺めたりして周りの人から不審がられてたと思います。
色違いの作品も面白かったです。版画ならではのことですね。


南桂子とは夫婦なんだそうですが彼女の作品にはあんまり興味がありませんでした。
今までにも観たことはあったと思うのですが今回きちんと観てエッチングだったんだ、と気づきました。
ペン画かな?と思ってました。
エッチングとわかるとちょっと見方も変わってきました。でもやっぱりあんまり好きではないかな?
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チラシの写真では浜口陽三の作品がほとんどわかりません。館内にあった目録の写真をみると色の調整がしてあるので色の境がよくわかります。実物より目録の写真のほうがわかりやすいってちょっと残念だなぁ。

ミュゼ・浜口陽三ヤマサコレクションで是非観て欲しいと思いましたし、また行きたいな、とも思いました。




小磯良平の展示室も今回はエッチングなどの版画作品を重点的に展示していました。
油絵の印象が強いのですが東京芸大の教授の時も版画教育に力を入れていたそうです。
彫り直しをしないからなのか?線がシャープでした。
解説にもありましたが版画なのに「素描そのもの」でした。
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阪神魚崎駅から六甲ライナーに乗り換える際に六甲ライナーセット券の広告が目に入りました。朝日友の会で200円割引だったのですがそのセット券だと美術館に400円で入れることになるのでこれはお得!と購入しました。
入館券と六甲ライナーの往復切符がセットされて900円でした。
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アイランド北口から美術館へ行く途中のモニュメント    池田宗弘 作 「アダムとエヴァ」


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コメント 4

mirro

照明・照度は見せることと、作品を保護することの
瀬戸際にあって、とても難しい仕事だと思います。
絶妙な技が展示側に求められるのだと思います。

by mirro (2018-08-24 14:11) 

つぐみ

照明で作品の印象が変わることを実感しました。
それぞれの作品に適した照明があるから難しいんでしょうね。
学芸員の仕事の1つかもしれないと思ったら学芸員もいろんなことをこなさないといけないんですね。


by つぐみ (2018-08-24 20:31) 

mirro

日本での学芸員(キュレーター)の仕事がどこまでか知りませんが、展覧会のアイデアを企画して、借りたい作品のリストを持ってきたりする のが本来のキュレーターの仕事かと思っています。
照明は照明のエキスパートが居るべきだと思っていますが。。

by mirro (2018-08-24 23:27) 

つぐみ

アメリカではきっちり分業されているとどなたかの本で読みました。日本ではまだまだはっきり分業されていないことが多いとも。
ただやっぱり何から何までこなすには限界があると思いますが小さい美術館ではそうせざるを得ないところもあるのかもしれません。

by つぐみ (2018-08-25 23:03) 

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