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大阪の「高低差」を楽しもう! [本]



凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩

凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩

  • 作者: 新之介
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

先日この本の著者である新之介さんのブックトークサロン(講演会)に申し込んで参加してきました。 先着順で申し込んでいたのですが満席だったようですし空いている椅子も数えるほどでした。


この本をどこで知ったのか忘れてしまいましたがこの方、「ブラタモリ」の案内人を務めた方です。大阪高低差学会代表という肩書きをお持ちです。



講演会ですがあっという間の2時間でした。 200枚もの写真を持ってこられていたそうで冒頭から「早口になりますがご容赦を・・・。」ということでしたがその甲斐あって?30分前に終了し質問をたくさん受付されました。


こうして書き出すとすっかり忘れているのですが「ブラタモリ」の真田丸の回には案内人に苦慮された結果新之介さんに「白羽の矢が立ったようです。」とおっしゃってたのが印象に残っています。確かに定説がないだけに見解が分かれているようで片方の「先生」だけをお呼びするのはできなかったのでしょう。そして一般人というのが差し障りなくお眼鏡にかなったのでしょう。


お話の端々からとても勉強されていることがわかります。地形図はもちろんその他いろんな資料に当たられているようです。最近は日本書紀や万葉集も勉強し始めてるとおっしゃってました。



東京は「谷」が多いそうですが大阪は「州:しま」が多いんだそうです。 

上町台地の散策が面白いというのは納得ですね。きちんと回ったことはないけれど。



質問コーナーで学生に地理で地形の面白さを教えるのだけれど「これは何に役立つんですか?」と問われて返答に困るということでした。


新之介さんも「確かに私も若い頃、全然興味がなかったです。歴史は暗記物というイメージがあって嫌いでした。今すぐには役に立たなくてもでも年を経てきっとその勉強が役立つことがある、と思いたいです。」というような返答をされてました。


そして参加者からその返答をふまえて「実地にあたるとその経験がきっと後年生きてくるはず。」とおっしゃいました。



そうですよね。私もそうです。地理に限らず桜の花だってこんなに愛でるようになるとは思いませんでした。「咲いて当たり前」でしたもんね。


他にもいろいろ質問されてましたがみなさんもいろいろ勉強をされておられるようで感心しました。



大阪でお気に入りの場所は「天王寺の美術館前の階段あたり」とおっしゃてました。私の写真では階段が写ってなくてその落差がわからないのですがこの場所だそうです。


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私の知ってる場所なのでちょっとびっくりしました。ここまで海だったのだと誰かに教わって「そうなんだ・・・。」と遙か遠い昔に思いを馳せたことがありました。



なかなか楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。



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