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笠置寺 [おでかけ]

2カ所目に訪れたのが笠置寺。
名前は聞いたことがあるようなないような・・・。
磨崖仏があるということでした。
昼食をいただいたホテルから山道を行き、ゴルフ場を過ぎると極端に細く曲がりくねった道を行きます。
乗用車がようやく通れる位の細い道でマイクロバスだと冷や冷やする道路です。
この道しかないの?という感じでした。
ようやく着いてでこぼこ石の道を進みます。
そうすると目の前に大きな石というより岩がそびえてました。




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これが「弥勒磨崖仏」↓

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笠置寺のご本尊。
しかし、礼拝のために建てられた本堂・正月堂が何度も火災に遭いその磨崖仏の表面が焼かれてしまい今はうっすらと線が残るだけです。
近年、デジタル技術による復元がなされたそうです。この写真ではわかりにくいですね。

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そして少し山道をくだるとまた大きな岩がありました。ちょっとピンぼけでした。
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「伝虚空蔵磨崖仏」
こちらは周辺に建物がなかったために火災から逃れて今もお姿が拝見できます。

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ここからはご住職のお話を私なりにまとめたものです。
この磨崖仏を町をあげて拓本にして掛け軸にしたそうです。
でも大きすぎて未だにかけるところがみつからなくて巻かれたままで残念だとおっしゃってました。
そのときにサイズを測ったら日本の長さの単位ではなく中国の単位だったそうでそのことからこれを作ったのは中国からの渡来人だろうということでした。
ふと思い出したのが宇陀にある大野寺の磨崖仏。調べてみると「笠置寺の磨崖仏を模した」と言う記述もみられました。
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こちらが本堂・正月堂。この左手に磨崖仏があります。
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本堂は正月堂でもあり、東大寺「お水取り」の発祥の地とされています。
経緯をはしょって簡単にまとめますが、東大寺に二月堂、三月堂、四月堂とあるけれど正月堂がないのは笠置寺に正月堂があるからだそうです。
笠置山自体がご神体で笠置寺は山奥にありますがかつて周辺には50寺くらいあったのだそうです。
後醍醐天皇が倒幕に失敗してこちらに逃れられたことにより焼き討ちに遇い荒廃していったのだそうです。
それから(お寺あるいは山が?)国の文化財?に指定にされていることで道路も改修できなかったり街灯もつけられなかったりするそうです。
ご住職がいろいろお話してくださったのですが全部を覚えきれませんでしたし、この記述も不正確かもしれませんがご容赦ください。
ツアーだからこそ、こういうお話が聞けるのですね。
時間が制限されるけれどなかなか行けないところに連れて行ってもらえるのがバスツアーの良さです。
初めて参加しましたが最初ペースに慣れなくてまた写真を大急ぎで撮ってしまいました。
今回は友人と参加できましたが1人での参加はちょっと躊躇します。
集合時間も早いことが多いしそれも参加しにくい要因ですがたまにはこういうのもいいです。
このツアー、奈良駅からバスで向かったのですが浄瑠璃寺は京都府木津川市加茂町に、笠置寺は京都府相楽郡笠置町にあります。
有意義な1日でした。

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