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「夢を与える」 綿矢りさ [本]

 

 

夢を与える

夢を与える

  • 作者: 綿矢 りさ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/02/08
  • メディア: 単行本

 

書評も読まずにこの本を読み始めて以前の2作と作風が全然違うのに驚きました。
題名からして軽く読めるのかと思ってました。
300ページにに及ぶ渾身の力作ではあるかと思います。
少女モデルの成長を追った物語。
内容的に重く暗く毎回手に取るまでにちょっと躊躇しながらも読み始めるとするするっと読めてしまいます。
でもやっぱりその暗さに打ちのめされて本を閉じてしまいます。
その繰り返しでした。

文章は「さすがだな。」と私は思いました。
賛否両論あるようですが彼女の心意気は感じられました。

ただ、いたいけない少女と作者とが重なってしまい余計に辛く感じてしまいました。

多分受賞後いろいろなバッシングもあったんでしょうね。
それをはねかえそうとする芥川賞作家の意地のようなものを垣間見た感じです。

「綿矢りさ」の本でなければ手に取らなかったでしょう。

彼女もまだまだこれからプレッシャーとの戦いなのかな?
それもまた才能を認められたからこそでしょう。

頑張ってください。と心から私は言いたいです。


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コメント 4

ssブログ

つぐみさん、こんにちは。
綿矢りささんの新刊を読まれたのですね!
まだ、成人とされる年齢にもならないうちに”普通”に
生き難くなってしまった彼女。

つぐみさんの記事を読み、やっぱり読もうかなと思い
ましたが、積読が多いので実行に移せるかな?
(・・・自分でも呆れています。。。)

>いたいけない少女と作者とが重なってしまい余計に辛く
感じてしまいました。

あ、やはり そういう内容でしたか。
中吊り広告をみた時に、もしかしたら とは思っていました。

私も応援したい作家です!

#前回のブログに余計なコメントを書いてしまい、申し訳あり
ませんでした。
by ssブログ (2007-07-30 16:55) 

つぐみ

中吊り広告は見ていないのですがとあんまりすすんで読みたくない、お薦めもしたくない小説でしたね。

ただ、彼女の成長を見届けたいなんて偉そうなことを思ってしまいました。(^^

最近また変な書き込みが増えてるようですね。困ったもんです。
by つぐみ (2007-07-30 23:10) 

ssブログ

あ、そうなのですか。
お薦めの小説ではないとのことなので、機会があれば
という程度に考えておきます。
by ssブログ (2007-07-30 23:23) 

つぐみ

そうですね。
機会があれば、でいいですよ。
by つぐみ (2007-07-31 15:51) 

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