「スーツケースの半分は」 近藤史恵 [本]
近藤さんの本は自転車ロードレースの世界を描いたシリーズで好きになりました。
推理小説が多いので内容を見て読むようにしています。
この本は推理小説ではなかったのとレビューもいい感じだったので読んでみることにしました。
アラサーの女性グループが登場する連作短編集。
しかもスーツケースが脇役となって登場します。
なので書名となってるわけです。
最初の章でフリーマーケットで青い革のスーツと遭遇してそれを購入して物語は進みます。
そのスーツケースを友達に貸しての旅行でいいことが次々起こり「幸せのスーツケース」となるのです。
その後、そのスーツケースは・・・
最終章はこの短編集をまとめる為に書き下ろされたようで若干違和感もあるのですが、まぁ、それは小説なので「あり」なんでしょう。
各章の中でちょっと社会事情も入っていたりしてアラサーの女性心を良く表しているのではないでしょうか。
それぞれの旅行で何かを得て前に進んでいく様が心地よかったです。
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