大阪港ものがたり その1 [おでかけ]
大阪港が開港して150年だそうです。大阪市でもパンフレットを作って地下鉄の駅などに置いてありましたがさほど話題にもなってないのが残念です。 ただその理由もちょっとわかったような気がしなくもないです。それが今回の大阪あそ歩の町歩きに参加してです。
今回は川口エリア、居留地があった場所です。居留地の存在を知ったのは近代建築の講演を聞いたりしていると大阪府庁舎跡が今の阿波座にあったことやその近くに川口居留地があったことなどが話題になってたからです。
神戸の居留地は三宮の繁華街にありハイセンスな建物も残っていて知る人は多いですが川口居留地についてはほとんど知られていないのではないかと思います。
私も知りませんでした。
前置きが長くなりました。
地下鉄阿波座駅近くに「大阪府立江之子島文化芸術創造センター」があります。この辺りに府庁があったそうです。この建物は新しく建てた物ではなくて府庁の分館みたいな建物を再利用しているそうです。側面もアールですね。中の階段も確かに歴史を感じます。
江之子島文化芸術創造センターの前にある建物、というか民家ですが以前来たときに気になっていたのです。当時の官舎なんだそうです。こういう官舎がずらりと並んでいたそうでこの1軒だけが残っているんだそうです。
「大阪港ものがたり」パンフレットより
しばらく歩くと木津川橋にきます。昔は往来も激しかったようです。
雑喉場橋跡の碑、魚市場跡の碑など。
阿波座駅から少し離れますがひっそりと大阪市庁跡の碑があります。
時代は変わりますが宮本輝の著書「泥の河」の碑があるのを知りました。このあたりが小説の舞台なんだそうです。
昭和橋を渡ると倉庫街です。住友倉庫の建物がそびえていて象徴的でした。
安治川橋の碑 可動橋だったそうです。
大坂船手会所・・・官船管理、民間商船検査を業務 船蔵、船屋敷並ぶ。 廃止後は神戸海運操練所に移管される。(大阪あそ歩パンフレットより)
いろいろ碑が建てられているのですが建物として残っているものがなく実感がないです。かろうじて残っているのがこういう建物です。
「大阪港ものがたり」パンフレットより
煉瓦建ての川口教会
この教会も淡路阪神大震災で被災して塔の上の方が壊れたそうです。取り壊しも検討されたそうですが全国的な応援があって再建されたそうです。
壁の色が少し違うのがわかります。
写真展も訪れたのですが「ここですか・・・。」という感じ。駅からも遠いし建物が残っていないから無理もないです。
最後に松島と言う地域を訪れましたがここは元遊郭があったそうでまだ今もあるんだそうです。
竹林寺には空襲で亡くなった遊女達のお墓がありました。鍵がかかっていて逃げられなかったそうです。
黒焦げのお墓もありました。空襲跡をこんなに間近に見るのは初めてなような気がします。というか教えてもらわないとわからないです。
このほかにも回ったのですが印象に残ったものだけ載せました。
碑がたくさんあってそれを巡るポイントはたくさんあるのですが悲しいかな、川も埋められたりして当時の面影があんまり感じられないです。やはりなにかそれを感じさせるものがもっとあればいいのですが魅力に欠けるのは確かです。盛り上がらないのも納得します。ただ難しいけれど伝えていく必要性は感じました。
江之子島文化芸術創造センターがあるので時々訪れますが、
以前は環状線からの風景・眺めだけでした( 一一;)。
府庁も変遷があったのですね。
少しの痕跡から当時を想うことはより想像を掻き立てられる?
そこまでのロマンは無理?なのですよね。。
by mirro (2017-12-07 00:53)
地形もだいぶ、変わってますし、私にはロマンをかき立てられるほどの魅力はなかったです。
by つぐみ (2017-12-07 20:35)