SSブログ

稲垣えみ子さんの本 [本]

台風21号は大きな爪痕を残しました。そして北海道での大地震。大きな自然災害が相次いで起こり言葉を失います。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。早い復旧が望まれます。実際停電が起こり以前読んだ本の感想を載せたいと思います。この感想は読んだ当時のものです。


寂しい生活

寂しい生活

  • 作者: 稲垣 えみ子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: 単行本
言わずと知れた?ほぼほぼ電気OFFの生活をされています。
以前にテレビの特集でもその生活ぶりは拝見したのですがこうして本になってるので読んでみたくなりました。
もともと朝日新聞の社員の頃からこの生活を始められて新聞でも読んでいたのですが「へぇ~」という感想でした。
エアコンが嫌いな人はいますが冷蔵庫なしなんてちょっと考えられなかったのです。
ご本人は人に勧めるつもりは全然なくてこの生活を楽しんでおられます。
そういう達観した状況はどうしたらできるのか?何かヒントがあるのかな?と思ってました。
最初の話が面白かったです。
電気代半減を目指してこまめに電灯を消し、待機電源を落とすべく「冷蔵庫以外コンセントからプラグを抜いて必要な時にプラグを挿して使う」これでどれたけ電気代が安くなるのかと期待したら微妙に増加していたそうです。
もともと電気代節減に取り組んでおられたから乾いた雑巾を絞る感じだったそうです。
春から初夏へ季節が移り冷蔵庫の電気代が微妙に上がったのではないかと推測されています。
このショックを踏まえていろいろ検討したら松下幸之助の経営哲学に触れることになります。
松下電器が経費節減のため電気代を1割減らすことにしたけれどその成果が上がらずそれなら半減を目標に掲げたそうです。
驚きの発想。それくらいの覚悟でないと減らすことはできないということらしいです。
そして稲垣さんは電気代半減ではなく「全減」を目指すことになるのです。
玄関を開けて真っ暗な部屋、そこで電灯をつけず、真っ暗なまま移動するそうです。そうすると目が慣れてきて窓からの外の光をうっすらと感じられるそうです。
外ではエスカレーターもエレベーターも使わず階段を使う。これはダイエットにもなる。なるほど。
後半、家事の省略化をめざして家電を使うことが研究されたのにできることがいろいろ増えて操作方法が煩雑になって年寄りには使いにくい、という指摘もありました。
確かにできることがたくさんあっても全部は使いこなせていない現実です。
1人暮しの稲垣さんにとって洗濯機や掃除機を使うより手でしたほうが確実に時短になるし嫌いだった家事が好きになったと書いておられます。
「家電が家事を省略化はしていない。」という考えらしいですがそこはちょっと違うかな?と思います。
1人暮しと多人数の暮しと一緒にはできないと思います。そのことは書いておられましたがやっぱり実感が違うと思います。
布オムツを使っていた頃、洗濯機のおかげで手洗いしていたオムツの洗濯の手間は省けたし、後年脱水機が考案されて乾きが一段と早くなったのは事実です。
ただ、この10年間で家事に費やす時間が減っていないなどというデータはこれ以上の家事は減らせない、ということなのかもしれません。
こまごまとした手で行う家事は必要不可欠なんでしょう。
「生きるっていうことはめんどくさい」とまとめられてましたがその通りなんでしょう。
/////////////////////////////////////////////////
もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓

もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓

  • 作者: 稲垣えみ子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/09/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
続いて読んだのがこちらです。
こういう生活もあるんだなぁ。
稲垣さんも書かれてますが江戸時代、こんな生活だったのかなぁ。
とある日の食事の写真が数枚載せてあります。意外と彩りがあってちょっとびっくりです。
目も楽しめるようには工夫されているのかな?写真用でもあるとは思うけれど。
工夫して食事を作るのがお好きなのかなぁ、と思いました。
確かに粗食でも十分とは思いました。その点については「今の私の食生活は別にこれでいいんじゃない。」と思えました。
美味しいといわれているお店に並んで食べたいとも思わないし、シェフが作るような凝ったお料理を作ろうとも思わない。
(作れないのが本当のところだけれど)
ただやっぱり私には冷蔵庫は必要です。
稲垣さんのやり方は一つの生き方です。それぞれが自分で納得して自分なりの方法をみつけていくべきなんでしょう。
今回、台風で停電が起こり今もなお復旧せず困ってる方々もたくさんおられます。
そんなことがありながらの中で自分なりに何か改善していくことはないかを考えたいと思ったりするのですが喉元過ぎればなんとやら、でどうなりますやら。

nice!(7) 
共通テーマ:

nice! 7