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藤田嗣治 本のしごと [美術]



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「文字を装う絵の世界」という副題なので挿絵がメインだろうな、ということは想像できるのですが実際どんな展覧会なのかイメージできなくて行くのを迷ってました。寒いし、いや、寒いからこそ外に出て身体を動かそうと思い行ってきました。


小品が多いので展示数が多くなかなか内容の濃い展覧会で行ってよかったです。挿絵のほか絵手紙がかなりたくさん展示されていて楽しめました。漫画チックでカラフルで。妻の君代さんを呼び寄せるのにいろいろ手続きがあったり時間がかかったようでそれを依頼してひたすら君代さんが来るのを待っている様子を絵手紙にして依頼人に送っています。実物も一部展示してあって複製も遜色なくて最近の技術の高さを感じました。


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チラシになっているこの作品が秀逸でした。チラシ用に絵の上に活字を載せているのかと思っていたら実際にこういう組み方をしてあるのです。1枚の絵を分割していろんな部分をピックアップしてしかも絵の上に字を載せてちょっと画期的な感じです。ただ実際の本の装幀には藤田は関わっていないらしいです。各ページを映像にしてあって全ページをみることができます。



晩年の子どもの絵は独特ですね。実際にモデルがいるわけではなくて自分が見た子ども達をイメージして描いているそうです。



そんなに大きくない美術館ですが結構時間がかかりました。いつもは神戸ゆかりの画家の展示室にも藤田の絵が展示されていてちょっとびっくりしました。いつもなら再度ぐるっと回るのですが今回は余力がありませんでした。満足、満足です。



日本に対して不信感を抱いたまま亡くなったのは残念ですが50年経ってこうして日本での展覧会が開催されて日本人からも愛されているのをきっと空の上から見ていることでしょう。



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ここのロビーもいいです。ここだけ写真撮影可能です。

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手入れされているお庭もこの季節さすがに花は少なかったのですがロウバイが咲いてました。

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岡本太郎のこの作品もかわいらしくて好きです。

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このあたり住宅地でランチをするお店が少なくてそれも行きそびれる要因の一つです。遠いけれどさくら夙川駅付近ならもう少しお店があるのかな?ちょっと遠いけれど季節のいい時期ならこちらから歩いてみてもいいかもしれません。


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