印象に残った映画 [映画]
「奇跡の人 マリーとマルグリット」
YAHOO 映画紹介より
生まれつき耳も目も不自由な少女と、彼女の教育に身をささげたシスターの実話を基に描く感動のヒューマンドラマ。
19世紀末のフランスでの実話だそうです。
ヘレンケラーと同時期くらいなのでしょうか。
ヘレンケラーは有名人となりますがこの少女のことはほとんど知られてなかったのでしょうね。
最初、聾唖の修道院に両親が連れて行きますが目が見えなくて野生児のようなマリーはとても手に負えない状況で断られます。
しかし、1人の修道女マルグリットが「私が教育する」と申し出てマリーを迎えに行きそして教育することになるのですが・・・。
言葉自体の存在も物に名称があることも理解できないしそれはそれは悪戦苦闘の連続です。
そうして何ヶ月かが経ちようやく言葉という物を理解し始めるとどんどん言葉を吸収し始めます。
高齢の修道女が亡くなった時その死をマリーに教えます。
これが一つのポイントだと思いました。
マルグリットは不治の病を抱えていて病状が進み死を目前にします。
マルグリットはマリーとの対面を拒否します。
何故?
修道院の院長がマルグリットに言います。
「マリーはあなたの死を受け入れていて覚悟を決めています。死を受け入れられていないのはあなたです。マリーに会うべきです。」と。
そういうことだったのか。
マリーは死を理解していてその上でマルグリットが死ぬ前に会いたいと願っていたのです。
誰しも死を受け入れることは容易なことではないと思います。
僧侶や医師であっても死を目前にして受け入れられないということがあると聞きます。
そしてマリーはマルグリットに感謝して前向きに生きました。残念ながら30代半ばでなくなったそうですが。
淡々と物語が進みますが上手くまとめてありますし実話ということもあってとても印象深い映画でした。
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「リリーのすべて」
この映画は映画情報から「トランスジェンダー」の話ということだけを知り観ました。
もし夫(アイナー)が「女性になりたい」と言いだしたらどうするでしょう?
この映画ではその人に寄り添って愛し続けます。
背中を押せば夫が夫ではなくなるのにアイナーのためにいろいろ医師を探したりします。
母か姉のようでした。
男女愛、夫婦愛を越えて人間愛ですね。
しかもこれはおよそ100年前の実話に基づいた話と聞いて驚きました。
アイナーが亡くなったあと、ラストシーンではスカーフが風に飛ばされてアイナーが自由になったことを暗示していてまた彼女の笑顔に救われました。
自分らしく生きることを願い、そして実践していく。
それは人間として当たり前のこと。でもそれで命を落としてもやっぱり追求したいと思うのが人間なのでしょう。
デンマークの風景も美しかったです。
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「エゴン・シーレ 死と乙女」
エゴン・シーレという画家の名前を知ったのはクリムト展のときでしょうか?
夭逝したと知り、画風も何かしら研ぎ澄まされたような暗いイメージを持ちました。
詳しいことは知らず、タイトルにシーレの名前があったので観る事にしました。
途中でついていけなくなるのではないかと思いましたが淡々と描かれている割には私にしては珍しく寝ずに最後まで観る事ができました。
幼い女の子の裸をモデルにしてるのにちょっと引きましたがそれが妹だとわかるとますます引いてしまいました。
ヌードの絵は売れるんだという話を映画の中でもしてました。
とにかく絵を描いていたい。そのためにはパートナーを裏切ってまでもお金持ちの娘を妻にしたのは女性からすると哀しすぎました。
病気で28歳で死ぬのですがもっと描きたかったことでしょう。
来年、クリムト、シーレの展覧会があるようです。
たまたま3作とも実話をもとにした映画でした。ある程度脚色されているとはいえ映画としては見応えありました。