SSブログ

読書記録 2018.12 [本]

出かける予定がほぼないので読書記録を載せます。先日載せたものに追加します。


  • ふたりぐらし

    ふたりぐらし

    • 作者: 桜木 紫乃
    • 出版社/メーカー: 新潮社
    • 発売日: 2018/07/31
    • メディア: 単行本

桜木さんの本をもっと読みたいと思うのですが暗くて重い小説が多いような気がして手が伸びません。
この本はどこかで紹介されていたのでしょう。内容を見るとさほど暗くなさそうだったので読んでみることにしました。
最初からはやはり冬空みたいな?グレーな感じがしましたが読めそうな気配でした。
今まで1冊はあまりの暗さに読むのを止めました。それでも2冊くらいは読んでいます。
文章が読みやすくてたった一行がいろんなことを想像させる表現だったりします。
この小説はこの先仕事がなくなることを承知でなった映画技師の夫、そしてその妻は看護師をして家計を支えています。
友人が多い二人ではないけれど夫の母親だったり、妻の両親だったり、近所の人だったりが登場します。
妻は夫が好きなんだなぁ。と思わせることがベースにあり、また夫は申し訳ない気持ちもありながら妻を大事にしているということが伺え心地よいです。
亡き母の家に住むことになってしばらくしたら夫の中学生の頃の同級生(女性)が尋ねてきて妻が心穏やかでなかったり差出人が女性?のメールを読んでしまって丁寧語で尋ねる辺りなんかかわいくもあり微笑ましかったです。
映画評論家の助手の仕事を得てその人が突如お見合いをさせられて「結婚の理想の相手とは?」と考えるあまりペースが崩れるあたりもなんだかありだな、と思っておかしかったです。
日常どこにでもあるような暮らし、そのありがたさも感じられます。
//////////////////////////////
  • 院内カフェ

    院内カフェ

    • 作者: 中島たい子
    • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
    • 発売日: 2015/07/07
    • メディア: 単行本
  • 病院に併設するカフェで週末アルバイトをするしがない作家。
  • そこで起こるできごと。
  • グレイヘアの女性が夫と思われる男性へソイラテをぶちまけたのには読むほうもびっくり。
  • その後の顛末の話もあるようなので気になりながら読み進みました。
  • カフェの常連さんの話題などちょっとコミカルに描いてます。
  • 期せずしてある意味、夫婦にまつわるお話が続きました。

nice!(9) 
共通テーマ:

nice! 9