特別展 「八重の桜」 [あれやこれや]
京都文化博物館で開催されていました。
古文書などの資料が多そうだったのであんまり興味がなかったのですが夫が「行こう。」と誘ってくれたので道案内人として一緒に行きました。
歴史で会津戦争など学びましたがあまりピンと来てませんでした。
このドラマを見て会津の人たちが薩摩藩や長州藩などに対して怨念の気持ちを持つのがよくわかりました。
福島復興への期待をこめてこのドラマも制作されていたこともあってか、かなり時間をさいてましたね。
舞台が京都に移り俄かに動きが激しくなってきました。
綾瀬はるかさんの熱演が光ります。
「同志社キャラクター八重さん」だそうです。ちょっとイメージが違うような???
この建物はいつ見てもいいです。
気分一新 [あれやこれや]
テンプレートをかえてみました。
mirroさんがヘッダーに画像を入れたテンプレートに変えておられてました。
変え方を教えていただいてチャレンジ(というほどでもなかったですが)してみました。
自分で撮った写真をヘッダーにしている方もおられ私もやったみたいなぁ、と思っていたのでした。
以前チャレンジしてみたのですがサイズとかの修正やら理解できなかったのですが今は簡単にはめこめるのですね。
写真を1MB以内に収めないとアップできないので縮小したら画像が粗っかたので再度やり直し。
大きい写真から切り取ったらずいぶんましになりました。
毎月写真を変えていくのも面白いでしょう。
規格のテンプレートもどんどん増えているのでそちらにまた変えるかもしれません。
ちなみにこの写真は比叡山ガーデンミュージアムへ昨年行った時の写真です。
モネの池を模してあるようです。
シリーズ 「君たちに明日はない」 垣根涼介 [本]
以前この原作をドラマ化された時にテレビで見て興味を持ちました。
シリーズ化されていたのですがその時は1冊だけ読んでたのでした。
最近新刊が出たことを知り、それを読んだら遡って読みたくなりました。
企業からリストラを請け負う会社に勤めている主人公。
その企業の社員の面接を行い、退職への勧誘(?)をおこなう仕事です。
もちろんすべての社員が退職に応じるわけではありません。
それゆえ、どういう選択をするのかドラマがあります。
リストラを依頼される会社がだいたい「あの会社?」とわかるような社名になっていてしかもその業績とかもわかります。
小説を書くにあたってリサーチされているんでしょうね。
フィクションなのに実話みたいに思えてきます。
それぞれの章のそれぞれの人にドラマがあり、なんだか考えさせられます。
どの本から読んでも楽しめるようになっていますが順次読んでいくと主人公やその会社の社長の経歴などがわかってきます。
借金取りの王子 (君たちに明日はない 2)
- 作者: 垣根 涼介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
収録されているのは
「二億円の女」
「女難の相」
「借金取りの王子」
「山里の娘」
「人にやさしく」
表題作「借金取りの王子」
なんだか違和感のある書名でしたがこの章には、最後にしてやられました。
どの本も短編集なのですがこれはその表題になるのが納得です。
1作目の「君たちに明日はない」は山本周五郎賞受賞作だそうです。
「借金取りの王子」は山本周五郎の世界を垣間見た感じでした。(と私が勝手に思うだけです。山本周五郎の世界ってこんなんかなあ・・・なんて。)
このシリーズ最後に読んだ本で、古い出版年でもあり、あまり期待していなかったので余計に心に響きました。
「 ムットーニ ミュージアム in HANKYU 」 [美術]
阪急百貨店のHPの説明によると
『ムットーニこと、武藤政彦が製作する、ボックス式“機械仕掛けの”のカラクリシアター』
「お話玉手箱」という表現もありました。
箱の高さは1mもないものが多いのですがその箱の扉が開いて人形が動きだします。そして下からミラーボールなどがせりあがってきたりします。
最初、様子が分からなかったのですが1つの部屋内では順番に動き出すようにタイマーで設定されていました。
11時からは「ムットーニ」さんの作品紹介が始まったのですが11時半に知人と待ち合わせをしていたので少しだけ聞いて後ろ髪を引かれながらこの会場を後にしました。
単に見てるよりも作者ご自身の作品紹介(これが夜店の口上を聞くようなのです。)を聞きながら見た方がより面白かったです。
こんな作品を作ってる人がおられるのかと感心しました。
「紙の月」 角田光代 [本]
読みたい本がみつからず、ふと手に取った本です。
銀行の契約社員が1億円横領するというお話。
いきなり、タイに逃亡しているところから始まります。
どこまで逃げられるのか?
そして物語は遡っていきます。
何度かこういう事件がありましたね。
そして言われることは「陰に男性あり。」
まさしく「それ」でした。
読み始めて「しまった・・・」と思いました。
どんどんお金を使い込んでいく様子が蟻地獄に落ちていくようで気持ちがザラザラしていきます。
それでも読み始めてしまった以上読み終えないと気が済みません。結末も気になるし・・・。
ダラダラと間延びした文章よりは読み進めます。
読み終わって・・・
幸せな女性が1人も出てこないのです。
結婚生活が幸せでないからこうなるのか?
そんなことはないと思うけれど不幸せな女性が多いのでしょうか?
これも世の中の一つの側面ではあるのでこの小説ではそういう女性にスポットをあてたのでしょう。
そうこうしていたらこの小説がNHKドラマで来年に放送される事を知りました。
キャストは主人公の女性は原田知世さん、男性は満島真之介さん。
ちょっとイメージが違ったけれどこの配役ならいいドラマになるような気がします。
結末は小説通りになるのか気になります。
神戸にて [美術]
「奇跡のクラーク・コレクション ~ルノワールとフランス絵画の傑作 」
珍しくまたもやチケットが当たって行ってきました。
招待券だったので値段を気にしてなかったのですが、値段を見てびっくり!1500円は高いですよ。
その割には結構来館者が多かったです。
モネの初期の頃の絵が観られたのは良かったです。
ドガの作品も1点ありました。
注目のルノワール。
私はやっぱり花の絵が好きです。「シャクヤク」が気に入りました。 (右下)
マネの「花瓶のモス・ローズ」 (左)
ガラスの花瓶の透明感 が凄いですね。
モネの「 レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑 」 (右上)
実物はどれももっと明るく華やかでした。
そして帰りにBBプラザ美術館に寄りました。
神戸ゆかりの画家だそうです。
外国人でこんな絵本作家がいたような気がするなぁ・・・。
こんな感じ、好きなんです。
「9人の室内楽」 (8/3) [音楽]
パンフレットを見て夫を誘って聴きに行きました。
京都芸大出身の女性ばかりの室内楽です。
先月室内楽を少人数で聴いて「いいなぁ~」と思ったのでした。
大きなホールではなくてこじんまりとした場所で聴くのがなかなかいいのです。
このコンサート、格安だったのもあったんですけれどね。
4曲、それぞれの編成で演奏されましたがやはり最後の8人編成楽曲は身体にびんびんと響いてきました。
話はそれますがもともとチェロの音色が好きで映画「おくりびと」を見てますますチェロがいいなぁ、と思っていたのです。
(念のため説明しておきますと主人公が元チェロ奏者なのです。)
今回の最後の楽曲、2台のチェロの位置が真正面でした。
堪能しましたよ。
ヴィオラの楽器自体もよくわからなかったのですが今回注視しました(笑)
ヴィオリンより若干大きいけれどヴィオラだけ見たらよくわからないです。
ヴァイオリンと比較して「なるほど」という感じでした。
ただ、厚さがヴィオリンより厚いのははっきりわかりました。
チェロの奏者の境綾子さん、前回も演奏されていました。
なぜ、わかったかというと衣装が手作りなんですよ。
恐らく木綿のプリントでスパンコールをあしらっておらえていわゆるステージ衣装とは異なるので覚えてました。
また舞台衣装とはまた違った雰囲気で好きです。
お顔をよく良く拝見したら確かにそうでした。
ムラマツリサイタルホールは200人くらいの収容スペースでしょうか。
前方には低いですが舞台もあり、客席には普通の椅子をならべる形でいろんな形で使えるようにしてあるのでしょう。
ただ、縦長の部屋で客席は平面なので後ろの席では舞台は見づらいかもしれません。
入口付近
いいコンサートでした。
「ジヴェルニーの食卓」 原田マハ [本]
すっかり更新が疎かになってしまいました。
暑いのと体調が本調子でなくておでかけもしていなくて・・・。
ようやく98%まで回復しました。(100%でないところが悲しいところです^^;)
出版されて楽しみにしていたこの本をようやく読むことができました。
「楽園のカンヴァス」ほど情熱的でもなく盛り上がりにも欠けますがそれでも心にしみる作品ではあります。
4編からなる物語。
「うつくしい墓」 はマティスの家の家政婦をしていた女性の思い出語り。
「エトワール」 はドガの友人だった女流画家のメアリー・カサットの視点から。
「タンギー爺さん」 はセザンヌに宛てた画材屋の娘からの書簡。
「ジヴェルニーの食卓」 はモネの助手をしていた義理の娘の視点から。
印象派の一時代を築いた4人の人と、なりを垣間見ることのできる小説です。
史実に基づいたフィクションとのことですが風景が目に浮かびます。
「うつくしい墓」
マティスの切り絵の作品を最近観たところだったのでとても親近感がありました。
「ロザリオ礼拝堂」のデザインを手がけたそうです。
どんな礼拝堂かと思ったらとても斬新で、でもマティスらしいステンドグラスだと思いました。
「エトワール」
踊子の絵を描き続けたドガ。
その思いは一途過ぎて私には感想すら文章にできません。
ドガの彫刻がこの小説の肝なんですがその作品を観たことがあって思わず「あ、あれのこと?」と思いました。
珍しいと思いましたがやはり1点しか発表していなかったことをこの本で知りこの作品に出会えたことは貴重な経験だったんですね。
買った絵葉書がありました。
「十四歳の小さな踊子」 1mくらいだったでしょうか。
発表時はリアル過ぎて?酷評されたそうです。
彫刻の作品を作る際に「試作(マケット)」を蝋で作るのだそうです。
ドガは小さい「試作(マケット)」をたくさん作っていたそうです。
小説の中ではその小さい「試作(マケット)」をモデル代わりにして絵を描いていたのではないか?とのことです。
蝋で作られた「十四歳の小さな踊子」はをドガの死後ブロンズ像に鋳造されていくつかの美術館で所蔵されているようです。
「タンギー爺さん」
画材屋というものの店主であるタンギー爺さんは若い画家たちに絵と交換に絵の具を渡していたそうです。
そのおかげで家族は苦しい生活を強いられました。
ゴッホに描いてもらった肖像画が残ってよかったですね。
「ジヴェルニーの食卓」
モネの庭は有名です。
モネの庭を維持するために庭師がいてやはり手を掛けていたのですね。
モネの身の回りのお世話をしたのは義理の娘さんだったとは知りませんでした。
その経緯も知ると睡蓮の絵もまた見方が変わってきます。
興味をもたれたら是非この本を読んでみてください。