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「余命半年、僕はこうして乗り越えた!」 西村元一 [本]

 
 
 
 
余命半年、僕はこうして乗り越えた!  ~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~

余命半年、僕はこうして乗り越えた! ~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~

  • 作者: 西村 元一
  • 出版社/メーカー: ブックマン社
  • 発売日: 2016/09/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 
 
書名はちょっと売り文句ぽくって残念なんですが内容はしっかりしています。
たまたま雑誌でエッセイを読んでいてお名前や内容を知っていました。
そうでなければこの本は手に取りませんでした。
金沢赤十字病院副院長(専門は大腸がん外科医)をされていて職場の病院で体の異変を感じてそのまま入院。
診断結果は胃がん。何もしなければ余命半年。

患者と医者のずれを感じた諸々のことが書かれています。
後半は著者の半生を綴られています。
もうちょっと患者としての治療経過など知りたかったです。
最近は薬が改良されているのか、がんの進行をおさえたり、がんを治したりしているみたいですね。
この先生も手術と抗がん剤などの治療によってがん宣告以来1年以上経過しています。
その間、闘病する中でいろんな波があったようですがこうして本を出されたり講演をされたりしておられるることを思うと薬の威力を思い知ります。
がんと言えば、手術を勧めない近藤医師がおられますがそれを提唱されてからもう20年近く経っているのではないでしょうか。
当時は手術をしないほうがよかったこともあったのかもしれませんが現在ではどうなんでしょうか?
今は抗がん剤の止め時のことを書かれている医師もいます。
 
そしてもうひとつ。
がんを患う前からがん患者や家族の支援場所を作りたいと考えていたそうですが本人ががんとなり、その活動が一気に加速して金沢にはそういう支援場所ができようとしているそうです。
イギリスにはそういう支援場所「マギーズセンター」(呼びかけ人の名前を冠しているようです。)が20箇所もあるそうです。
日本では東京に2016年10月にオープンしたそうです。
もっともっと広がってほしいです。 
 
 
 

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