奈良 西大寺展 [美術]
あべのハルカス美術館で開催中です。「創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」
大阪人の私には「西大寺」と言えば「近鉄電車の西大寺駅」とか大きなお茶碗でお茶をいただく大茶盛り式があることくらいの認識しかありません。 1度だけ西大寺にも行ったことがあるけれど境内は出入り自由なのですが秘仏は公開されておらずひっそりとしていました。 なので今回展覧会が開催できるほど秘仏があることは知りませんでした。 近くの真言律宗のお寺の仏像も含めて展示されています。
最初はスルーするつもりだったのですが浄瑠璃寺の「吉祥天立像」が期間限定で展示されると知り、これは「行かなくては!」と行ってきた次第です。 浄瑠璃寺へは2回訪れているのですが2回とも公開時期だったので参拝しています。でも1番大好きな仏像なので機会があれば何度でも拝みたいです。浄瑠璃寺も不便な所なのでこうして参拝できるのは嬉しかったです。
浄瑠璃寺では前からしか拝めませんが美術館ではぐるりと回って見ることができます。 展示するための台座が高いせいかなんだか大きく見えました。
このサイトで吉祥天立像をぐるりと見ることができます。
右手を下に向けて手のひらを見せるポーズは与願印というそうで何かを与える仕草あるいは願いを叶える仕草だそうです。
ふっくらした手、触りたくなというかすがりたくなります。展示ケースがあるので触れませんけれど。それと首を少し右に傾けておられるのに気づきました。
下の写真の仏像は重要文化財「愛染明王坐像」で後期展示だったので今回は拝むことはできませんでした。
浄瑠璃寺の大日如来坐像は運慶やその周辺の人たちの制作ではないかと言われているそうですがこの仏像も綺麗なお顔をされてました。
浄瑠璃寺といえば吉祥天立像と九体阿弥陀仏に目を奪われますがこんな仏像もあったのですね。
調べてみると安置場所は灌頂堂で通常非公開のお堂だそうです。大日如来坐像は特別公開時のみ拝観できるようなので私は拝観していないと思います。
こういう機会を持ててありがたいことです。