「陸王」 池井戸潤 [本]
この著者の本を読みたいと思いながらご縁がなくてそうこうしていたら「半沢直樹」シリーズがテレビドラマ化されて人気を博したゆえに逆に引いてしまいました。なので初めて読むことになりました。
埼玉県行田市にある老舗足袋メーカーのお話。 売り上げがじり貧するなか新規開拓事業としてランニングシューズの開発に取り組みます。
足袋とシューズでは「ちょっと分野が違うんじゃないの?」と思いますが5本指のランニングシューズを見て思いつくのです。地下足袋の技術を応用できないかと。
涙ぐましい開発です。裏切りもあり心が折れてしまいそうです。ましてや資金源も必要となり社員の生活もかかっているし、会社を経営して持続させることの難しさを感じさせます。
会社経営の話とマラソン界の話も合わさってとても面白い小説でした。
半沢直樹シリーズも面白そうなのは想像できます。
この秋テレビドラマ化されるそうですが社長役は役所広司さんだそうです。 う~ん、私のイメージと少し違うのですがそれらしく演じられるのでしょう。ドラマを見るのかどうかはわかりません。
友人がこの夏、蓮を見に行田市を訪れたらこの小説の人気にあやかって町おこしをしているみたいな感じだったそうです。その話を聞いて直後にこの本を読むことになりこれも何かのご縁でしょうか。