SSブログ

笹部さくらコレクション展「HANAMI」 [美術]

兵庫県立美術館を後にして阪神西宮駅へ戻りました。
駅から歩いて15分くらいのところに「白鹿記念酒造博物館」があります。
阪急御影駅には「白鶴美術館」があるのはなんとなく知っていたのですが白鹿を販売している酒造会社にも博物館があるのを知ったのです。
酒造館と記念館があり、記念館の方では平成30年春季特別展「笹部さくらコレクション」の展示と知り、行きたくなりました。
180418b.jpg
数年前に造幣局の通り抜けが始まる前々日くらいに行き、ゆっくりと桜を眺められたのですがそのときに「笹部桜」」をみることができました。
小さいバラのような可憐な八重の桜でした。
そういえば、「桜守」の人だったよな・・・などとなんとなくお名前だけは知ってました。
ただ、酒造会社と桜守との繋がりがよくわからないまま訪れました。
笹部氏が大阪を離れて神戸の岡本に住んでおられたのでしたね。岡本もそういえば桜の名所だったなぁ、と思い出しました。
西宮市長と親交があったようで笹部氏のさくらコレクションを西宮市に寄贈されそれをこの酒造会社の資料室に寄託しているということです。
美術館に寄託するのはよく聞きますが酒造会社に寄託ってちょっと珍しいような気もしますがどうなんでしょう?
桜も美しいし、絵になるし愛されているから美術品はさぞかし多いことでしょう。
笹部氏のお眼鏡に叶った物が蒐集されていたのでしょう。
展示品の解説に笹部氏の購入経過などが記載されておりそれが結構、面白かったです。
大きな鉢は東京でたまたまみつけて持って帰るのに苦労したとか、好みではないけれど古美術店との今後のおつきあいのために購入したとか、真贋がわからないけれど買っておこう、など面白かったです。
時には一度は買うのを止めたけれどやっぱり欲しくなって問い合わせをして手に入ったのはご縁があったと満足気な様子も伺えました。
展示品の写真が1枚もないのが残念です。
櫻守 (新潮文庫)

櫻守 (新潮文庫)

  • 作者: 水上 勉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1976/05/04
  • メディア: 文庫
笹部新太郎氏がモデルだそうです。



京都在住の桜守、佐野藤右衛門氏のお庭がテレビで中継されているのをみました。佐野さんが出演されていましたがお茶目なおじいさんでした。こちらのお庭が桜の時期に公開されているそうです。嵐山と聞いて「人が多そう」と思いましたが広沢池の近くらしくまた機会があったら行ってみたいと思いました。


桜守のはなし

桜守のはなし

  • 作者: 佐野 藤右衛門
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/03/07
  • メディア: 単行本


この後、酒造館の方へ行きました。


nice!(4)  コメント(2)