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バルテュス展 [美術]

京都市美術館で開催中です。

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期待通りの展覧会でした。

 

 

この画家の名前を知ったのは意外なところからです。

着物や手芸の本を時々図書館で借りるのですがある時、借りた本が<「和」をつくる美  > バルテュス・節子さんの著作でした。

手芸がメインの本なので写真も豊富でふと手にとりお名前に外国名が入っていたのも気になったのでした。

素敵な本でした。

節子さんの経歴を見ると「画家 バルテュス夫人」」とありました。この時にバルテュスの名前を初めて知ったのです。

そうこうしていてすっかり忘れていたのですが新聞広告だったか?バルテュスの絵画展があることを知りました。

「あぁ、この画家だったのか・・・。」

インパクトのある絵ですが不思議にも嫌悪感がなくてむしろ「観てみたい。」と思いました。

東京から京都へ巡回することを知り楽しみにしていました。

 

東京で展覧会が開催中、テレビでも結構、取り上げられていて気がつく範囲で番組を観ましたが製作局によってこんなに取り上げ方が違うのかと感心しました。

NHKは結構、私生活にも及んでいて興味深かったです。

ドラマ仕立てと「日曜美術館」と両方見ましたが、製作局が同じなので内容的には重複していて復習する感じでした。

 

BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」の方はさらっと通り一遍という感じでした。取り上げている絵も多少違っていたので実際に観るのが余計に楽しみになりました。

NHKの番組によるとバルテュスは生涯で3人の女性と暮らしたようです。

BSNHKでドキュメント風ドラマで最後に節子さんもインタビューの形で出演されていました。

出会ったのは大学生の時、20歳でみそめられて、彼女も「この人!」と思ったそうです。

でも30歳も年上ということは父親と同じ世代です。

しかも最初の奥さんとの間に子どもさんもおられ、なおかつ正式離婚されておらず、愛人もおられ、こちらにも子どもさんがおられてハードルの高いことだったのにもかかわらず、結婚されたのはきっと運命的なものを感じられたのでしょう。

運命的とはいえそのハードルをどうやって越えられたのかはちょっと知りたい気もします。

 

奥さん兼有能な秘書として仕事をこなされたのでしょう。今回の展覧会も節子さんがかなり協力されておられるようです。

観に行くのを楽しみにしていたのです。期待を裏切られなくてよかったです。

 

ちなみに図書館で所蔵している節子さんの本を何冊か借りて読みました。1冊ではわからない部分も数冊読むとその背景もわかったりしました。

バルテュスの優雅な生活  新潮社

見る美 聞く美 思う美  祥伝社

きものを纏う美  扶桑社

バルテュス 猫とアトリエ  NHK出版 


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