杉浦康益展 [美術]
これらの作品はすべて陶でできています。
これまた精巧で驚きです。
それもそのはず、ルーペで観察して作ってあるのです。
そして決してコピーではなくてそのもののエネルギーを感じられるように作られているそうです。
展覧会にしては珍しく和室の展示がありました。
普段は公開されていないお茶室に 作品が展示されていました。いわゆるインスタレーションです。
畳の上に陶で作られたしゃらの花が10個ずつ10列並べてあります。
しゃらの花は1つづつ違う形、色も少しずつ違っていて同じ向きに並べてありました。
一つの花は10cmくらいの大きさでしょうか。
写真がないのが残念です。
凄いエネルギーを感じました。
もう1点は石の形をした陶の作品を10個ずつ10列並べてありました。
第一展示室では石を石膏でかたどり、それをもとに陶で作られた作品の展示です。
これらはあんまり好みではありませんでしたが池に展示してあってこういう風にしてみるといいですね。
3つ並んだ、とがった作品です。
以前からあったようにさえ思いますが普段の池はこんな感じでした。昔撮った写真を探してみました。(角度は違いますが)
陶で作る作品は窯のサイズが決まっているので大きな作品は作れません。
それを克服したのがブロックを作ってそれを組み立てていくという手法。
その隙間から漏れる光と影、何とも言えす幻想的な世界でした。
第3展示室には花をモチーフにした27点の作品が展示されていました。
サイズは30cm前後と結構 大きいです。
これらはすべてこの美術館の所蔵品だそうです。
確か西宮市立だったよな、と思ってちょっとびっくりしました。
私的な美術館ならよくあることでしょうが公立でこういう収集もされるのかとちょっと感激しました。
確かに一点だけより一堂に並べてある方が凄い存在感があります。
先の野口哲哉展もそうでしたがいろんな芸術があるのですね。
お庭は緑が多いです。さすがに花は咲いてませんでした。
こんな展示品もあります。
藤原宮跡の蓮 (7/23) [おでかけ]
ようやく藤原宮跡へ行ってきました。
後ろの山は畝傍山
ちらっと見えてる山は耳成山
碧台蓮 白い八重ですね。
ピンクの大賀蓮は終わってました。
なんだかピンボケが多いです。暑いせい?そういえば、日傘をさしたまま写真を撮ってたのでした。
これじゃいい写真は撮れないですね・・・。
天の香具山をバックに撮った写真もあったのだけれどえらい斜めになっててボツです。
別のエリアのキバナコスモスがたくさん咲いてました。
この夏、どうやって乗り切りましょうか。
野口哲哉展 野口哲哉の武者分類図鑑 [美術]
武者分類は「むしゃぶるい」と読ませています。
大山崎山荘美術館で7/27まで開催されています。
この展覧会、6月に友人と着物で行く予定だったのですが行けなくなって一人でも洋服でもいいから行ってみたいと思ってました。
ようやく行くことができました。
なんとも摩訶不思議な世界です。
うまく説明できないのでサイトで詳細をご覧ください。
「フィギュア」というくくりでいいのでしょうか?
チラシの写真では同じ大きさにしてありますが20cmくらいのものから1mくらいのものもあります。
チラシに写ってないものでは5cmくらいのものもありました。
どこまでほんとなのか???どこから虚構なのか???
文献資料として展示してあるのですが赤茶けた紙に活版印刷までされていて知らない人が見たら本物と思ってしまうくらいです。
合金合体のおもちゃ風のものには中身を印刷した箱にまで入ってるし・・・。
紗練(シャネル)紋なんてよく似たものがありそうだし・・・。
ただ、実際にあった兜の資料があっても「実寸大では決して作らない。」とキャプションにありました。
偽物はあくまでも偽物。
芸術家としての矜持ですね。
この展覧会も面白いものでした。
素敵な池。残念ながらスイレンは咲いてませんで絵した。
暑かったのですがせっかく訪れたので少しお庭にもまわりました。
ヒオウギかな?
ハンゲショウ
このウサギもユニークですがかわいらしい。
高円宮妃久子殿下 [鳥の写真]展 [美術]
あべのハルカス24階に大阪芸術大学スカイキャンパスが誕生しその記念としての展覧会だそうです。
kazu_sanさんのブログで拝見して鳥が好きでもないにもかかわらず行ってみたいと思ったのでした。
あべのハルカス24階というのもそそられたのですが・・・。
ご自身で撮られた写真と聞いてちょっとびっくりでした。
凄い写真ばかりです。
個別以外の写真なら撮影OKでした。
24階ならではそして鳥にふさわしい展覧会です。
自然に対する愛情、ひいては人間愛に満ちた写真の数々のように感じました。
お人柄なんでしょうね。
プロのカメラマンが撮ると隙のなさに凄すぎてたまに私は引いてしまうことがあるのですがそのような気持ちが起きなかったのです。
謝辞には周りのスタッフに対してのお礼が述べられてました。
撮影地についてのことやプロのカメラマンからのアドバイスもあったようです。
確かにそれがあるのとないのとでは大きく違ってきますがそれでもそういうアドバイスを自分の力にかえて発揮されることもまた素晴らしいことだと思います。
写真にはご自身の簡単なコメントも付されていてそれもまたよかったです。
この2枚の写真は本当に日本画の世界です。
上村 松篁さんからのお花も届いてたように思います。
大阪芸大企画の催し、もうすこしPRしてもいいんじゃないでしょうか。
たまたま私の目に触れなかっただけなんでしょうか。
開催情報を載せておきます。
会期 平成26年7月9日(水)~7月27日(日)
開館時間 午前11時~午後7時(入場は午後6時30分まで)
休館日 7月14日(月)、22日(火)
会場 スカイキャンパス セミナールーム1(あべのハルカス24階)
入場料 一般 500円、小学生以下及び学生・生徒は無料。
主催 大阪芸術大学グループ
24階からの眺め
「Welcome あべの」 の嬉しい文字
白い屋根は「Q's MOLL キューズモール」ですね。「Q]をあらわしているのかしら?
このあたり商業ビルがたくさん立ち並び、ウインドウショッピングには事欠きません。
行きたい所をピックアップしておかないと回りきれません。
おまけ
何で読んだのか忘れてしまったけれど天王寺駅にかつてあった天女がようやく戻ってきたというお話。
以前の天王寺駅に天女があったこと自体も知らなかったのですがなんだか気になったので天王寺駅を見まわしてみました。
ありました。けどお顔はこちらから見えないわ・・・。落花したら危ないからこういう場所に設置されたのかしら?
それにしても反対向きの方がお顔がよく見えるのでよかったのじゃないかしら? と思っていたら四天王寺の方角を向いているのだそうです。なるほど。
楽しい一日を過ごしました。
平池公園の蓮 [おでかけ]
蓮好きの友人が「今年はここへ蓮を見に行きましょう!」探し出してきてくれました。
日帰りでしかも車でなくて行けるところなると数少ないです。
できれば新規開拓もしたいという気持ちもあります。
ところが昨年はアメリカザリガニに食われてしまって全滅してしまったそうなんです。
あちゃぁ・・・・・。
今年はどうなんだろうと心配していたのですが加東市が予算をとって復活させておられました。
以前ほどではないにしてもここまでよく復活できたなぁと思います。
今年の蓮は早く咲き始めたらしく6月末にすでに満開。
7月中頃を予定していたのですが大急ぎで予定を早めて7/9に行ってきたのです。
一面の蓮の花というわけにはいきませんでしたがそれでも蓮の花に出会えて嬉しかったです。
ピンクの大賀蓮は王道と思うけれど舞妃蓮も素敵♪
蓮の葉も好きです。なんだかなんでも包みこんでくれる 鷹揚さがありますよね。
睡蓮もたくさん咲いてました。私のカメラではこれが精いっぱい・・・。
平池公園に行くにはバスで行くのですがいろんな方法があるようです。
三宮から行くのが乗り換えもなくて一番行きやすいのですが時間がうまく合わず、友人がいろいろ調べてくれて大阪発のバスで滝野社で乗り換える方法を探し出してくれてそれが私たちには時間的に行きやすい方法でした。
帰りは三宮行きのバスを途中の三木営業所で降りてランチをしました。
これにアイスクリームとドリンクがセットになっています。
蒸し豚にかかっているのはネギソースでショウガが効いていて美味しかったです。
素敵なお店でこのあたりでは有名らしく女性客が多かったです。
このあたり、バスが結構活躍しているのですね。
コミュニティバスも走ってるようです。
30分に1本あればなんとか使えます。
電車だと乗り換えたり、電車賃が意外と高いのだそうです。
この日程、決めた時は台風なんて来る予定がなかったので高速バスの前売りを購入していました。
それなのにに突然現れて1週間前の予報だと9日は近畿地方直撃!
こりゃいかんなぁ、と思っていたのだけれど一緒に行く友人は見事なくらいの晴れ女なんです。
今回はさすがに無理か・・・とも思いながらも一縷望みを託してました。
そうしたら台風の進路が遅くて前日の天気予報では近畿地方は曇りになってました。
これならなんとか行けそうです。
そうして当日。
雨は回避されました。
曇天でしたが大雨も降らず助かりました。
おそるべし友人の威力!?
友人も「絶対晴れる訳ではないんだけれどね・・・。」
私と行く時はことごとく晴れるので助かります。
芥川賞、直木賞候補作品 [本]
第151回芥川龍之介賞、直木三十五賞の候補作品が発表されました。
最近は知らない作家のお名前が並ぶことが多いのだけれども今回は何人かお名前を知っている作家もおられます。
『第151回芥川龍之介賞』候補作品
・戌井昭人『どろにやいと』(『群像』1月号)
・小林エリカ『マダム・キュリーと朝食を』(『すばる』4月号)
・柴崎友香『春の庭』(『文學界』6月号)
・羽田圭介『メタモルフォシス』(『新潮』3月号)
・横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』(『群像』6月号)
『第151回直木三十五賞』候補作品
・伊吹有喜『ミッドナイト・バス』(文藝春秋)
・黒川博行『破門』(KADOKAWA)
・千早茜『男ともだち』(文藝春秋)
・貫井徳郎『私に似た人』(朝日新聞出版)
・柚木麻子『本屋さんのダイアナ』(新潮社)
・米澤穂信『満願』(新潮社)
AMAZONからの配信メールでやたら紹介される作家だと思ったら直木賞や芥川賞候補の方々だったんですね。
今頃気が付きました。
この中で唯一読んだ本があります。
伊吹有喜『ミッドナイト・バス』
「四十九日のレシピ」がドラマ化や映画化されて知ったのですが「風待ちの人」を読んだら私好みの作家で新刊の案内が出ていたので読みました。
章ごとに登場人物からの目線で描かれてあり、アウトラインがつかみづらかったです。
細かい人間関係を描きすぎて長編になってしまったわりには最後はたったったと〆にかかった感がありちょっと安易な気もしました。
でも落ち着くところに落ち着いた終わり方で読後感はほっとした気持ちになり読んで良かったと思わせてくれます。
スピンオフの小説ができそうな感じです。
ここしばらく、思うように図書館に行けなくて本をちょっと読む気力もなくなってきたりしています。
なんとか打破しなくては・・・。
ちなみに「風待ちのひと」の感想はこちらです。