鴨居玲 展 ~踊り候え~ [美術]
この日、急に予定が空いてしまいました。
雨で寒くなるとの天気予報でしたが午前中は曇りの様だし、北風が吹きすさぶほどの寒さでもなさそうなのででかけることにしました。
以前から気にはなっていた「鴨居玲」という画家。
この画家の絵には凄いインパクトがあります。
その暗さ、重苦しさに思わず目をそらしたくもなります。
それでも何か心惹かれるものもあります。
伊丹市立美術館で開催中と知っていたのですが他の予定をおしのけてまで行く気もせずどうしようかと思っていたのです。
そして急に空いたこの日、「そうだ、行ってみよう!」となったわけです。
没後30年ということでまとまった展覧会だろうということもありました。
鴨居玲についてはほとんど知りませんでした。
珍しい苗字なので下着デザイナー「鴨居羊子」と関係があるのかな?と思っていたら鴨居羊子は姉にあたるのだそうです。
自殺願望が強かったそうで結果的には自死という形になったようです。
そう言われるとあの暗さはそうだったのか?と思ってしまいます。
でも死を思うということは生を思うことでもあるのだと思いますが。
あの絵の暗さから闇へ引きずり込まれるかと危惧してましたがそうでもなかったです。
絵にかける情熱、真摯な態度はみるものにも伝わりそれが心に響きます。
「出を待つ(道化師)」の赤色はいい色でした。
この2作品のチラシが製作されていてしかも紙質が光沢紙というのか、テカってるんです。
普通こういう紙質のチラシはあんまりみかけません。
上の右側の絵 「勲章」
4つのビールの王冠が勲章なのですがちょっと揶揄した感じが面白くもあり、切ないです。
行って良かったです。
この美術館はお庭がいいです。
街全体、古い町並みを残そうと復元されたりして力をいれておられます。
美術館の隣にも古民家が保存されています。