本 2冊 [本]
7月に第153回 芥川賞、直木賞が発表されました。
その候補作の中に気になる作家の作品があったので読んでみました。
直木賞候補の「若冲」は候補になる前から読むつもりだったのですが西川美和さんの「永い言い訳」も出版されたことを知った時に読もうかどうしようかと躊躇していたのです。
小説家としてよりも映画監督としての知名度の方が高いように思います。
「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売る二人」いずれも人間の心の奥底を見抜くようなある意味「怖い」作品でした。
それでも観て良かったと思う作品でもありました。
なので今回小説を読むのに「怖さ」についていけるかな?という疑問が頭をよぎって躊躇していたのですが候補になったことで「読んでみよう!」と思ったのです。
読んだ結果・・・。
感想をまとめられないのですが読んで良かったです。
確かに心の闇を描く部分も多少ありましたが思ったほど怖い作品ではありませんでした。
映画にもなるそうです。
原作者が監督をするっていうのはとんでもなくかけ離れた作品にはならないでしょうが、それでも小説とは一味違った映画になるのかな?と思ったり、ちょっと楽しみです。
そして
芥川賞候補の作品。
島本さんの初期の頃の作品をよく読んでいて今でも名前に目がいきます。
最近はあまり読んでなくて候補に挙がったことを知り、まだ単行本化されていなかったので掲載雑誌を図書館で借りていました。
でも、なんだか読む気がせずにそのままにしてました。
ふと、Amazonの広告を見ていたら単行本化されているのを知りレビューを読むと高評価の人が2人。
まだ手元に借りて置いてあったので読むことにしました。
「夏の裁断」という書名に魅かれたのですがそういうことだったのか・・・と。
後半でそれが心象風景にも重なるところがあり、そういう面では納得できました。
でも またもや、幼少期のトラウマを引きずる女性のお話。
う~ん、この種の題材はもういいです。
文章が好きだから手にとってしまうのかなぁ・・・。
新たな境地を拓いていただきたいと思います。
私が読む本は女性作家が多いです。
やっぱり共感できる部分が多いせいなんでしょうか?
男性作家も読みたいんですけどね・・・。
なかなか情報に行きあたりません。