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「堺に生まれた女性日本画家 島成園」 [美術]


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偶然この展覧会のことを知りました。
島成園関連の展覧会を観るのはどうやら5回目みたいです(笑)
何に惹きつけられるのかわかりませんが展覧会があると知ると行かずにはいられません。さかい利晶の杜で開かれていて堺の宿院まで阪堺線に乗って行ってきました。
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今回、講演会があることがわかりましたがそれを知ったのは締め切り日だったのです。
郵送は間に合わずネットからの応募も可能だったのでギリギリ申し込めました。でもダメかもしれないと思ってましたが参加証のハガキが届き「ラッキー」でした。
30人以上椅子があったので少し定員オーバーしていたようです。(おかげで参加できたのでしょう。ありがとうございました。)当日の欠席者はなかったようでちょっとびっくりしました。
実はもう一つ講演会があったのでそちらも参加申し込みしたかったのですが2週続けて堺の方へ行くのは厳しくてあきらめました。(抽選だったら当選していないかもしれませんが。)
何回も行っているのにどうやら思い違いもあったのがわかりました。
「これから」というときに父からお見合いの話を勧められてあまり気乗りしないまま結婚したようですがその後あまり作品を描いていないのでその後もずっと描いていないのかと思ってました。
でもそうではなくて夫の退職後、個展や弟子(後に養子となる岡本成薫)と二人展も開いているのでした。
以前の出展目録にもそれはあったのでそのあたりのことをスルーしていたようでした。
この岡本成薫とは夫が入る隙間もないくらい仲がよかったということも今回知りました。
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講師の小川知子さん(大阪中之島美術館準備室 研究副主幹)が島成園について研究したきっかけもお聞きすることができました。本来西洋画が専門だったのに1997年に開かれた展覧会に島成園の絵が出展されていてそのご遺族が来られてその際に担当者の女性が小川さんだけだったのでご遺族にお話を聞いたりして研究をすることになったそうです。
情報が少なく正確さも欠いているようでまだまだ研究の余地があるそうです。
上村松園は理想の女性像を描いたのに対して島成園は個人として心の中を描き、また生まれ育った堺がテーマだったのかもしれない、とおっしゃってました。
アンケート用紙に記入したら冊子をいただけるというのでしっかりアンケートに記入していただいてきました。嬉しい!
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「さかい利晶の杜」の建物の写真を上に載せていますが立派な建物です。最近建てられたのですね。以前堺市文化館にあった与謝野晶子記念館がこちらに移り、千利休茶の湯館も併設されています。
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京都市美術館所蔵品展 花鳥風月 [美術]

美術館「えき」KYOTO へ行ってきました。年末年始ほとんど家で過ごしたのでちょっと気分転換です。


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京都市美術館が改装中でその間、こういう風に別の美術館で展示されているようです。広くはないけれどこれくらいのスペースは気分転換にいいです。


絵だけでなく陶器や織物もあったりします。ちなみに上の写真のチラシにも使われている左右の作品は帯です。豪華絢爛でした。


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毎年年始には新年らしい展覧会で楽しみにしています。 ただ、JRの昼特回数券がなくなってしまい。痛手です。そしてランチをするお店もまだみつかってません。 以前は拉麺小路もすいていたのに結構待ってる人がいたのでスゴスゴ退散しました。 京都伊勢丹の各階のバーゲンのラインナップも結構好きで立ち寄ったら勧められて購入してしまいました。まぁ、お正月なのでよし、としましょう。お年玉もボーナスもないけれど。新しい1年気持ちよく過ごしていきたいものです。


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徳岡神泉ー深遠なる精神世界 [美術]

堂本印象美術館まで行きました。私の好きな画家の1人です。

下の写真、ちょうど電柱の陰ができてしまって残念・・・。

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今年3月に改装されてニューオープンということでした。

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宙に浮いているような蕪。 実際みるとみずみずしさにあふれています。

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一番右の絵は刈田。 パステルで描いた作品もありました。普通こんな風景に目を止めないでしょう。

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富士山の習作もあって面白かったです。


求められているものと自分が描きたいものとの狭間で悩んでいたという時期に描かれた「菖蒲」」という作品が印象に残りました。

そこには迷いが吹っ切れたようにすっくと伸びた菖蒲がありました。ほわんとした暖かさを感じることが多いのですがこの作品にはそれがありませんでした。






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外観から内装まで堂本印象自身がデザインしたというだけあってオシャレです。内部の写真が撮れないのは残念です。



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高麗青磁-ヒスイのきらめき [美術]



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白磁もいいけれど青磁もいいです。 ただ私が思っていた青磁はもっと緑っぽい物でしたが今回の展示品は緑と言うよりはグレーっぽかったです。高麗青磁はこういう色なんですね。



チラシやポスターになっているこの青磁。細工が見事でした。龍の舌まできちんとあります。奈良の大和文華館の所蔵だったんですね。


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背景が黒というのは心憎い演出です。作品が際立ってみえます。





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展示室に入っていきなり蓮文様の作品に出会い思わず写真に撮りました。今回写真に撮ることができる作品が多かったです。蓮の文様は多いのですがこんなにはっきりと出ていて見とれました。もう少し工夫して写真を撮ればよかったなぁ。


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こちらはフタが蓮の葉。(だったかと思います。)

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この絵付けのしかたがちょっと変わってました。

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他にもたくさん写真を撮りましたがきりがないのでこれくらいにしておきます。


どの作品も形がなんとも言えずよかったです。


「東洋陶磁美術館としては約30年ぶりに満を持して開催する高麗青磁の一大特別展」なんだそうです。


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国画会90年 孤高の画家 渡辺貞一 [美術]

国画会90年 孤高の画家  渡辺貞一   ―私の信仰は絵を描くことです―




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チラシを見て行きたいな、と思って藤田嗣治展の前に行きました。(どちらを先に観るか迷ったのですが)
暗い絵なのに惹かれます。
実際、背景が黒の作品が多かったです。青森県は積雪量が多くその影響もあるのでしょうか?

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青森県出身の画家で関西ではほとんど目に触れる機会がなかったそうです。
京都のコレクターが青森県七戸町に寄贈されたそうです。
東京に住んでいても常に故郷のことを思っていたそうです。
チラシのトップになっている女性像。
厳しい表情のように感じていたのですが実際観て目が合う(?)と微笑んでいるような気がしました。
釘描(ていびょう)という技法の絵もありました。
クリスチャンなのに仏像を描くのはちっともおかしいことではなく造形の美があるから描くのだと解説にありました。何を描こうと自由だと思うけれどいろいろ揶揄する人たちもいたのでしょうか。
画家の独特の生死感からくるのか暗い絵なのに落ち込むことはなく、そこからの力強さも感じられて観に行ってよかったです。



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没後50年 藤田嗣治展 [美術]

京都国立近代美術館で開催中です。


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藤田の展覧会を観に行くのは何度目でしょう?っていうくらい観てきました。
あれば行きたくなるのです。
今年だけで3回目でさすがにちょっと感動が薄かったです。
2カ所目でもあったのでちょっと疲れてたのもあります。今回初めて展示されてる作品もいくつかあったようです。
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「なにわの企業が集めた絵画の物語」展 [美術]

10/18まで堂島リバーフォーラムのギャラリーで開催されていました。最終日直前になんとか行くことができました。

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関西経済同友会の会員企業などが所蔵する絵画の展覧会です。24点ですが普段非公開ということで今回は貴重な機会でした。撮影OKでした。

会社が所蔵しているということでその由来も解説してあり、それが興味深かったです。



「軍鶏」山下繁雄 大日本除虫菊株式会社

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普段なら鶏の絵に興味を示さない私ですがあの「金鳥」が所蔵していてなんだか納得しました。




「児虎」 山口華楊  丸一鋼管株式会社

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これは火事の難を逃れた強運の象徴だそうです。





「未閉几木」 石田光男  株式会社竹中工務店

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手前にあるのは本物です。 竹中工務店らしいです。




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会期中に、小・中学生向けの対話型鑑賞教室なども開催されていてちょうど小学生が訪問しているのにでくわしました。うるさいかなぁ、と思ったのですが入ってくるなり2つのグループに分かれ専門スタッフとのやりとりをしていたのもあってうるさくはなかったです。


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少しその対話を聞いていたのですがこういう授業?は私は受けたことがないのできっと戸惑いますね。でもきっと印象に残る展覧会になることと思います。こういう機会も必要ですね。



好きな絵を2点。


「花」 三岸節子  京阪神ビルディング株式会社

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「ばら」 鈴木信太郎  株式会社毎日放送

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あまり宣伝も目につかなかったように思いますがそこそこ人が来られてました。 500円は行きやすいですよね。またこんな展覧会を開催していただきたいです。



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ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 [美術]

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展   ~美しい生活をもとめて~



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この日は以前勤めていた会社の同期会があり、そのついでに寄りました。 平日の午前中でしたが結構混んでいてちょっとびっくりしました。


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今回、版木も展示されていました。明らかに木製なのに表面が金属っぽいので説明を見たら真鍮で加工されている、ということでした。つぶれないように加工されているんでしょうね。多色刷りの版木とその刷った物と展示してあり、興味深かったです。


以前大谷記念美術館へウイリアム・モリス展に行ったのが印象的でいつだったかと調べたら10年前でした! そんなに経つのか、と感慨深かったです。学生の頃にウイリアム・モリスを知りそれ以来ずっと興味を持ち続けています。


4月から7月に大山崎山荘美術館でもモリス展があったのですが行けなかったのでした。 


阪急百貨店では英国展も開催されています。 物はいいのはわかっているけれど手が届かないので目の保養です(苦笑)


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モリスの壁紙の模様に似せて?作られたセラミックボタンが売られていて思わず買っちゃいました。 マフラーを作ろうかと思っていてそれを留めるボタンにしたいと思っています。ほんとにできあがるかは不明ですが・・・。




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紫舟イズムーあたらしい書 [美術]

紫舟さんという女性の書家の作品展そして展示販売会。阪急うめだギャラリーで10/8まで開催されています。展示販売会なので入場無料です。

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お花がいっぱい!

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正面からみると平面のように見えますが実は立体作品です。しかも複雑。

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チームラボとのコラボ。人があんまり写らないように、と思ったら人で反応するみたいで浮かび上がる文字が少なかったです。

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春画をベースにした作品もありました。



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立体作品は数百万円、約30~40cm四方の額で40万円弱のお値段。こちらは結構売約済みでした。確かに家にあってもいいな、と思いました。でも絶対値段は上がるでしょうから投機目的の方もおられるのかしら?



阪急百貨店のショーウインドウも紫舟特集です。

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みんなのレオ・レオーニ展 [美術]

伊丹市立美術館で開催中です。

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「スイミー」くらいしか知らないのですがかわいらしい絵でちょっと気になるので行ってきました。絵というより版画が主ですね。


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スイミーの原画も数点しか残っておらず、それも絵とは違う色彩でどういう経緯で残っているのかもわからないそうです。


グラフィックデザイナーとしても活躍していたらしく「なるほど」と思いました。


同じ葉っぱで繰り返しでも色合いが微妙に違っていたりして版画の面白さを感じました。


なんだか版画がしたくなったなぁ。 5月に名前の石のはんこを作る講習会に参加したのです。といっても仕上げは先生がしてくださったので自分で作ったとは言いがたいのですがそれでも次作を作りたいな、という気もしていました。 消しゴムはんこという選択もあるのですが1度挑戦したけれどあの柔らかさがどうも苦手で細部が上手くいきませんでした。 そうだ、ゴム版画ならちょっとましかも?と思ったりしています。 とまぁ思うだけですが・・・。



美術館の地下が工芸センターと繋がっていてこちらでは「陶 金 漆」という作品展がありました。


3人の作家がそれぞれの素材や手法でで創った作品展です。


蓮の作品が目に入ったので入ってみました。


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自分の部屋に飾りたいとは思わないけれどこうして眺めるのは楽しかったです。 




 

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